【試し読み】CoCシナリオ 『ノダック式天使再生学論考』

CoCシナリオ『ノダック式天使再生学論考』

貴方にとって最良の贈り物、最良の祈りでありますように
◆概要(PL開示情報)

PL人数:1~2人(KPC可)
所要時間:3h~6h
探索者:新規・継続不問。依頼を受ける立場の人間。

KP難易度:易
謎解き難易度:易
戦闘難易度:-
戦闘:なし
ロスト率:低

推奨技能:【目星】【図書館】

形式:現代日本シティ・ルルブ第6版準拠(7版改変可)
ジャンル:ディテクティブホラー
キーワード:依頼・混濁・聞き込み

必読:利用規約
https://unknowndevil.fc2.page/trpg-terms_and_agreements/

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【シナリオ導入】
探索者はとある本探しの依頼を受ける。

※探偵、刑事、お人好しなど、依頼を受ける探索者であること。
※探索者同士が初対面の場合、依頼人に同じ場所に呼ばれて同時に依頼を受ける冒頭になる。
※戦争(WW1以前)に関わる情報が出るためご注意ください

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【オリジナル版からの変更点について】

ノ天論考は元々個人的に誕生日プレゼントとして作成したシナリオです。

オリジナル版の背景は「戦争によって負のスパイラルが起きる」といった意図を含んだものでしたが、今回全体リリースにあたりより多くの人の目に触れることに加味し、背景をシンプルな勧善懲悪ものに大きく変更しました(クリア難易度の変更はありません)。

そのため、オリジナル版を回った(あるいは回る)方は適宜KPから説明を受けたり、当リリース版を確認したりしていただければと思います。

また、修正した意味がなくなってしまうので「オリジナル版はこうだったよ!」と具体的な話を広める行為も避けて頂ければ幸いです。


※この記事は【試し読み】です。シナリオ全文・画像素材は下記ページで有料頒布しています。

CoCシナリオ『ノダック式天使再生学論考』SPLL:E194156 - ゴムヤボシ - BOOTH
一人でも二人でも! シティ探索でコツコツ不思議な探し物! 👼貴方にとって最良の贈り物、最良の祈りでありますように👼 ◆概要(PL開示情報) PL人数:1~2人(KPC可) 所要時間:3h~6h 探索者:新規・継続不問。依頼を受ける立場の人間。 KP難易度:易 謎解き難易度:易 戦闘難易度:- 戦闘:なし ロスト率:低 ...

※以降の項目はKPのみがお読みください。
※トレーラー画像直後の目次がネタバレなのでお気をつけください

背景

虎塚良治は日露戦争で犯罪を働いた日本兵だった。遠い先祖にハーフリングを持つ彼は、樺太の独房でルリム・シャイコースの声を聴く。その声は虎塚の中に眠るハーフリングの血を呼び覚まし、結果見張りを殺して脱走するに至った。この際、虎塚は犯罪者仲間たちも数人連れて脱出しており、ルリム・シャイコースと邂逅したあとは彼らのことをハーフリングに近い異形の者に改造してもらっている。

虎塚はルリム・シャイコースの信奉者として、より多くの人間を集める術を編み出した。それが「親」と「子」を持つ感染型の呪いであった。今回はたまたま『ノダック式天使再生学論考』であったが、相手や国に応じて別の言葉にしている。いずれにせよ、偶然目をつけられた探索者は冒頭で虎塚に脳をいじられ呪いの「親」にされる(探索者はこれを覚えていない)。

通常の呪いどおりであれば、探索者は何の疑いもなく『ノダック式天使再生学論考』を求め自力でタイミルに向かうはずだったが、探索をするにつれて端々で真相に気づきそうになる。それを見た虎塚は探索者の聡明さを買い、ただの生贄ではなく神の従僕として捧げようと考え、移動要塞イイーキルスに乗るよう仕向ける。

探索者は極寒のタイミルでルリム・シャイコースとその信者たちから逃げなくてはならない。

登場NPC・神話生物

1.神話生物

①ルリム・シャイコース(マレモンp.257)
神格/敵対/確定遭遇
ロシアのタイミル付近の洞窟に招来され、虎塚からの魔力・生贄供給で顕現し続けている神。本来の家(イイーキルス)は虎塚に貸してる。虎塚が頑張る限り地球に顕現し続けられるというメリットはあるものの、別に顕現し続けなきゃいけないわけではないので虎塚が敗北したあとは探索者の顔を覚えたあとおとなしく帰る。

・・・・・

②虎塚良治/ハーフリング(幻夢境p.114)
神話生物/敵対/確定遭遇
本来はドリームランド北部に生息する怪物。虎塚はこれの子孫に当たるので純正種よりは能力が低く、未来視などはできない。その代わり、ルリム・シャイコースから呪いを生み出す力やイイーキルスを動かす権限などを授かっている。舌の根にあるルリム・シャイコースマークで魔力的につながっていたが、舌を抜かれたあとは力を失ってしまう。

連れ歩く時の技能例は以下だが、基本好きに決めてよい。
【目星】60% 【図書館】80% 【ライフル】80% 【組み付き】85% 【オカルト】45%

※虎塚は見た目の描写をあちこちに書いちゃったので改変非推奨。不都合がある場合は適宜変更してもよいが、描写の齟齬はKPが頑張って潰してください。

・・・・・

③日本兵たち/ハーフリングを模した怪物
神話生物/敵対/KPの判断次第で遭遇
PCが複数居る場合に出てくる虎塚の仲間。虎塚と違って元人間だが、ルリム・シャイコースの信者となったときに改造されてハーフリングもどきになっている。PCが1人のときは特に出てくるタイミングはないものの、設定としては存在している。

2.NPC

①篭手楼乃(こてろうすなわ)
人間/味方/確定遭遇
性別・年齢はKPの任意。非常にアクティブな人間で色々なことに首を突っ込むのが好き。タイミルの住民からお守りとしてエルダーサインをもらっていたことで、虎塚の企みを看破するまでに至ったが、最後手袋が張り付いてしまったせいで脱がざるを得ず、兄を背負ってイイーキルスまで逃げたものの、ルリム・シャイコースの力によって凍死する。

・・・・・

②篭手楼或(こてろうあるい)
人間/-/確定遭遇
篭手楼乃の兄(姉にしてもよい)。虎塚に呪われてしまい、正気を失ったままタイミルまで行って凍死している。

・・・・・

③間知(まち)
人間/味方/確定遭遇
探索者に呪いを移されたのでタイミルに行って生贄となって死んだ。

・・・・・

④伊木(いき)
物質/-/名前のみ登場
伊木という人物は存在しない。伊木の家を訪ねた者が、「伊木は留守」と認識するのがイイーキルスの発動条件だと虎塚は言っていました。

シナリオの見方

実際の本文では色分けされています。

目次があるので適宜飛んでください。

●凡例
<探索ガイド>…シナリオ上用意されている探索場所。
[KP情報]や※…KPのみが知る情報。橙色で記載。
[開示情報]…なんらかの行動後、PLに開示していい情報。
【(技能名)】…該当技能を振ったときに出る情報。マイナス補正は目安であり、KPが適宜調整してよい。暗い赤で記載。
[こんな感じの部分]とか群青色の部分…状況に合わせて適宜変更してほしい部分
☆…SANチェックポイント
“”…資料
→〇〇へ…次のイベントもしくは移動先の場所
◆…戦闘相手
◎フラグ…回収されたフラグ

赤字になっているところは、重要情報だから削除しないでほしいところです。

KP準備

本シナリオでは特別な事前準備は必要ありません。
改変禁止事項については利用規約も参照してください。

こちらは試し読み版です。本来のシナリオzipセットには、pdf版・txt版・グーグルドキュメント版の本文と画像素材セットが入っています。

導入

実際の本文ではKP情報や重要情報は色分けされています。

※以下、シナリオ本編
※複数探索者の場合は全員同席して虎塚の依頼を受けたことになる。「補足:こんなときどうしたら?」も参照すること。

2月上旬、冬の昼下がり、探索者はある人物から依頼を受けた。依頼内容はライオス・ミル・シャーク著『ノダック式天使再生学論考』の入手で、必要経費は報酬とは別に全額出すという。

依頼主は黒縁眼鏡をかけた30代くらいの黒髪の男だった。癖なのか、しきりにシャツのカフスをいじっており、話した限りではやや神経質そうな印象を受けた。名は「虎塚良治(とらつか りょうじ)」。彼曰く、人手が足りなかったら自分も手伝いに回るとのことだった。

そもそも『ノダック式天使再生学論考』は探索者が軽く調べた限り10年ほど前に絶版となっていて、今となっては古本屋でも見つけるのが困難なもののようだった。


●『ノダック式天使再生学論考』概要
ライオス・ミル・シャークという研究者が書いた学術本。「天使再生学」というセンセーショナルなワードが使われているが、内容は北半球のツンドラ地帯における環境破壊への問題提起である。10年前に絶版となっている上、累計で3万部ほどしか刊行されなかったらしい。虎塚が希望しているのは翻訳本のほうで、こちらは白銀社から2000部のみ刊行された記録がある。同じく10年前に絶版。

虎塚は申し分ない報酬を提示した後、必要ならいつでも連絡していいとだけ言い残して帰っていった。

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※ここまで描写したら→探索:事前調査へ

探索:事前調査

希少本の行方探しはあらゆる角度からの調査が必要になる。図書館や白銀社(出版社)、あるいはツテを辿るなど、しばらくは藁山から針を探すような作業になりそうだった。

<行先ガイド>
①図書館②白銀社③虎塚に会う④ツテを辿る

・・・・・

[開示情報①]探索は1日に2箇所回れる(午前・午後)。行先ガイドは現状探索者が思いつきそうな場所を列挙しただけであるため、他に行きたい場所があったら自由に探索できる。また、インターネットでの検索は移動回数に含まれない。

[開示情報②]「④ツテを辿る」はPLかKPの〈場に出ていない探索者〉のうち、【図書館】80%以上の人間が居る場合に訪ねることができる。既知設定は臨機応変に考えて構わない。

[KP情報]【図書館】80%以上はあくまでも目安であり、外国書籍に詳しい探索者や環境保全に熱心な探索者などでもよい。KPCを出している場合はそれとは別の探索者になる。

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①に行く→場所:図書館へ
②に行く→場所:白銀社へ
③に行く→場所:虎塚の家へ
④に行く→場所:ツテの家へ
※③に関しては虎塚から「家に来てほしい」と言われる。④は探索者の家に呼び出すのでも構わない。

⑤PLからインターネット検索の提案があった場合→場所:インターネットへ

※「場所:白銀社」を探索すると行き先に「伊木の家」がポップする
⑥『虎塚良治』「篭手楼のノート」を入手してない状態で伊木の家に行く→イベント:伊木先生へ
⑦『虎塚良治』「篭手楼のノート」を両方入手した状態で伊木の家に行く→イベント:氷の城塞へ

※2か所探索ごとに1日が過ぎるため、「イベント:今日の探索終了」を忘れずに起こすこと。

場所:図書館

この街で一番大きな図書館は、平日・休日問わず多くの人で賑わっている。様々なジャンルの本棚があるため、絶版図書や海外書籍についても調べられそうだ。

特に最近では絶版になった希少本を電子書籍化し、図書館内のパソコンから閲覧できることもある。希望するならレファレンスカウンターで説明を受けることができる。

<探索ガイド>
①レファレンスカウンター②本棚

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①レファレンスカウンター
司書曰く、『ノダック式天使再生学論考』の電子書籍化はされていないとのことだった。しかし同著者の『ノダック・マティラ入門』は閲覧できると言われた。

限られた時間では全てを読むことはできなかったが、気になる箇所は複写することができた。


『ノダック・マティラ入門』Rioth=Mil・Shark
12世紀のノダック・マティラは、ツンドラ地帯に見られる特殊な気候である「白い息吹」に着目した最初の自然科学者である。「白い息吹」を、ノダックは自身の著書の中でしばしば「天使が舞い降りる」と表現しており、意図としては「白い息吹」が起こった年から約5年ほどはあらゆる草木が沈黙するが、それを越えると一斉に生命活動が活発化することをキリスト教的に表したのではないかと思われる。

強制【POW*3】
成功→「白い息吹」という現象は聞いたことがないが、自分が知らないだけかもしれないと思う。
失敗→「白い息吹」についてニュースを見た覚えがある。たしかツンドラ地帯の気温が急激に低下し、地表が一面真っ白な雪で覆われる現象であったかと思うが、詳しくは思い出せない。

[KP情報]「白い息吹」という現象はないしノダックという科学者もいない。司書がミル・シャークの著があると言っているのは、探索者が『ノダック式天使再生学論考』という言葉を発したため、同様に呪われたせいである。実際の探索者はまったく関係ない資料を閲覧している。

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②本棚
数えきれないほどジャンル分けされた本棚が並んでいる。目当ての本を探すには、まずどのジャンルの本棚を見るか決めなければいけない。

※以下、指定したジャンルに沿って情報を開示
・・・・・

②-i.海外書籍の本棚
オリジナル版の『ノダック式天使再生学論考』は置いていなかった。しかし、ツンドラ地帯を取り扱った他の著作者の『ツンドラ地帯の基本』という本を見つけた。出版時期も大体同じ頃のようだった。


『ツンドラ地帯の基本』
地下空間が永久凍土になっている地帯をツンドラと呼ぶ。ツンドラ地帯は夏のみ表面の氷が解けて苔類や地衣類に覆われる。あなたはその北端に立って見ている。なお、地球温暖化によって永久凍土が溶けだした場合、急激に炭素が放出され、地球上の生態に影響を及ぼすと見られている。顔。

ところどころ不自然な文章があり、漠然とした不安を感じる。
☆SANc(0/1)

【ナビゲート】【人類学】【知識】/ツンドラ地帯の地理を調べる
ツンドラ地帯の北端は厳密には特定できないが、ユーラシア大陸に限って言うならロシアのタイミル半島はツンドラ地帯の中でも北部に位置すると考えられる。

・・・・・

②-ii.自然・環境などの本棚
ライオス・ミル・シャークに関係するような本はなかった。

【目星】【図書館】【オカルト】/ツンドラ地帯の本を探す
『に住む人々』というタイトルの薄い冊子を見つける。自費出版のような安い作りで、文字は一切なく、荒い解像度の白黒写真が載っているだけだった。どれも毛皮のコートを着た家族あるいは男女の写真のように見えたが、印刷が荒いせいで顔がつぶれている。最後のページをめくると、黒い丸が二つとその下に一本の曲線だけが載っていた。曲線は口角をあげた口のようにも見え、黒い丸もあいまって顔のように見えた。探索者はなぜかしばらくその顔から目を離せなかったが、黒丸からじわじわとインクが滴り始めたことに気づき、思わず冊子を落としてしまった。
☆SANc(1/1d2)

再び冊子を見てもインクが滴っているということはなかった。ただ、やはり最後のページの「顔」には言いようのない不気味さを感じた。

[KP情報]『に住む人々』は誤字ではなく、そういうタイトルである。探索者が呪われているため普通の本も異様な状態に見える。最後のページはルリム・シャイコースの示唆。実際は『タイミルに住む人々』という至って普通の写真集である。

・・・・・

※下記は「虎塚良治」の本を探すという宣言があった場合のみ開示
※おそらく初手では出てこない選択肢

②-iii.伝記・歴史に関する本棚
国内の自伝や伝記が収められている本棚に、真っ黒い装丁に白い文字で「虎塚良治」とだけ書かれている本を見つけた。


●『虎塚良治』
1906年 樺太にて
(文章はこれのみであり、他のページは薄手のコートを着た虎塚が雪道を歩いている写真ばかりが載っている。写真はページが進むごとに被写体の虎塚から引いた構図になっていき、最後は真っ白い大地にある黒い点でしかなくなる)

《入手》『虎塚良治』

「私を見ましたか?」

急に声をかけられて、振り返ると虎塚が立っていた。

※ここまで描写したら→イベント:トラツカリョウジへ

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①ほかの場所へ行く→探索:事前調査へ
②その日の探索が終わった→イベント:今日の探索終了へ

場所:白銀社

白銀社は元は個人書店から始まった比較的小規模な出版社で、ニッチな題材を取り扱った書籍の流通を担っている。

取材や見学は大歓迎らしく、人柄の良さそうな「間知(まち)」という社員が小さな事務所を案内してくれた。天井すれすれの大きな本棚や、物が雑多に置かれたラック、各社員のデスクなどがあるごく普通の事務所だった。

<探索ガイド>
①間知と話す②本棚③ラック④デスク

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①間知と話す
間知はデスクワークも外回り営業もこなすポジションのようで、それに相応しい健康的な見た目の若い男だった。

『ノダック式天使再生学論考』について聞くと、「ああ、たしかにうちで出版してましたよ」と頷いた。

「最近よくその本について聞かれますね。あいにく絶版になって久しいのでウチでも在庫がないんですよ。特に翻訳版は1万部以下ですからね」

「でも、翻訳してくださった伊木(いき)先生なら持ってるかもしれません。連絡してみましょうか?」

※頼む場合は以下

間知は電話をかけ、電話主との挨拶もそこそこに「伊木先生です」と言って探索者に渡してきた。

しかし電話口から聞こえてきたのはざらざらとしたノイズ音のみだった。人が喋っているようには到底思えず、それどころか、よく聞くうちにそれが強い風の音だとわかった。屋外に野ざらしになっているとしか思えないほど嵐じみた轟音が鳴り響いている。
☆SANc(0/1)

間知は「そんな馬鹿な…電話が壊れちゃったのかな?」と言って不思議そうな顔をしながらも、伊木の名刺を譲ってくれた。伊木の家兼作業場はここからほど近いところにあるとわかる。
《入手》伊木の住所

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②本棚
白銀社から出版された本や寄贈本がぎっしり詰められている。中でも目につくのは一冊数万円するようなぶ厚いハードカバー類だった。

【目星】【アイデア】【図書館】など/北国の本を探す
『ロシアへ向かった日本人』という日露戦争を取り上げた本がある。当時の写真を交えながら樺太作戦に従軍した日本兵について書かれているが、その中で気になる記述を見つけた。


『ロシアへ向かった日本人』
樺太作戦に参加した日本兵の中には、現地の民に対して必要以上に残虐な行為を働いた者もいた。このような罪人は基本的に軍部により厳罰に処されたが、とりわけ極悪非道を働いた死刑囚№1377:「トラツカリョウジ」なる男は複数人の仲間を連れて刑罰執行の直前に雲隠れしたという。

[KP情報]これは探索者の世界に現実に存在する本である。

・・・・・

上記情報に対して【アイデア】など
「トラツカリョウジ」が有名な犯罪者なら図書館に関連書籍があるのではないかと思い至る。

[KP情報]上記情報は『ロシアへ向かった日本人』を見つけた時点で出しても良い。

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③ラック
アルミ製の3段式のラックに、ファイル立てや鉛筆削りや手動裁断機など事務用品類が乱暴に詰め込まれている。

探索者はファイル立ての中に、「星の真ん中に燃える目」が描かれた紙を見つける。絵画にしては簡素な落書きのような印象を受ける。裏に走り書きがあった。


●「星の真ん中に燃える目」の絵が描かれた紙
持っていると自分にかけられた呪いを解いたり、呪いや魔術を打ち消す効力のあるまじないの絵です。これは取材時の模写なので効力はありません。

間知にこの紙について尋ねると、「籠手楼 乃(こてろう すなわ)」という人物のメモだという。ここ1週間ほど無断欠勤中だが、よくあることなので放っておいているそうだ。

ここのパート長いので後略…

場所:ツテの家

ここは本来ならもっとあとに出てくるパートですが、お楽しみ(?)オマケ要素なので試し読みに出しました。

※「④ツテを辿る」はPLかKPの〈場に出ていない探索者〉のうち、【図書館】80%以上といった人間が居る場合に訪ねることができる。
※適宜登場する探索者(ツテ探索者)の家の描写し、共有RPなどしたら以下

探索者が『ノダック式天使再生学論考』の話を一通りしたところで、{ツテ探索者}の様子がおかしいことに気づく。怪訝そうな表情を浮かべて、返事をしかねているといった雰囲気だった。

どうしたのか尋ねると、{ツテ探索者}は「本の話をしているのはわかるが、本のタイトルがどうしても聞き取れない」というような旨を告げた。

ツテ探索者のみ【アイデア】/探索者の話を再度聞く
本のタイトルだけなぜか聞き取れないが、聞き取るべきではないと感じる。安易に深入りしたら死ぬという予感がある。また、探索者が来てから奇妙な寒気に襲われている。これ以上絶対に関わりたくない(探索同行不可)。
☆SANc(0/1)

[KP情報]ツテ探索者は継続探索者として本能的に無意識に『ノダック式天使再生学論考』を認識することを拒否している(虎塚の標的にされていないので効力が弱いという面もある)。ゲスト出演なのでSAN減少はフレーバー処理でもよい。

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ツテ探索者のみ【クトゥルフ神話】【POW*5】など
突如として猛吹雪の野外に放り出され、眼前に動く氷山が迫る幻影を見る。気づいたときには自分の部屋に戻っていたが、一刻も早く探索者に帰ってほしいと感じる。
☆SANc(1/1d3)

[KP情報]見た幻影は共有可能。

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探索者は{ツテ探索者}から大した情報を聞き出せないまま追い出されてしまった。別の場所で情報を探すしかないようだ。

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①ほかの場所へ行く→探索:事前調査へ
②その日の探索が終わった→イベント:今日の探索終了へ

シナリオ全文はBOOTHにて頒布中

無料試し読みはここまでです。

シナリオ全文は下記から購入できます。興味がございましたら、ぜひ遊んでみてくださいね。

CoCシナリオ『ノダック式天使再生学論考』SPLL:E194156 - ゴムヤボシ - BOOTH
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