公開年:2023年
監督:井上雄彦
主演:仲村宗悟(声)
ジャンル:アニメ、スポーツ、青春
鑑賞日:2023年2月23日
※23.2.23現在公開中の映画です。ネタバレに注意。
『THE FIRST SLAM DUNK』ネタバレ感想
先日こんなマシュマロが届いたのでヨッシャ!と思って観てきました。
スラムダンク初見です!!!(重要事項)
桜木花道と流川とゴリとバスケがしたい人と慌てる時間じゃない人くらいしか知らない状態で観に行きました!!!!!
す
っごい
よかった…
ほとんどネタバレ知らない状態で行ったので長編原作映画にありがちなダイジェスト展開なんだろうなと思っていたら、まさかの一試合だけに焦点をあてた展開でした。
一応桜木が主役じゃなくてリョータ君(今回名前を覚えた)が主役らしい…というのは知ってたんですが、そのリョータ君を人生を主軸にして試合を描くのが上手すぎる…!
なんというか、バスケはバスケなんですが、どっちかというと「バスケとはこの男たちにとってなんなのか」という点に重きを置いていて、スポーツ映画の中では結構異色かなと感じました。
特にリョータ君に関しては、父・兄という「キャプテン」を失った宮城一家の再生の話だなと思います。ソータの言った「キャプテン」はバスケチームのキャプテンなんでしょうが、印象的に海が使われているのもあり、導く者としての「船長・船頭」の意味も被せているのかなとも…。
リョータ君が兄の死と向き合って家族の元へと帰ってくるのも、母親がソータの影を追わなくなるのも、宮城一家の再生として描かれていますが、これが実際の山王戦で起こる「流川が他人にパスを出せるようになる」「三井が自分の役割に覚悟を持って徹する」「赤城が支えてくれる仲間たちに感謝する」「桜木がまだここでやりたいと願う」といった展開が(登場人物の見せ場として機能させながらも)リョータ君が経験してきたこととリンクしていて本当に見ていて気持ちいいです。全然取っ散らかってない。映画が…上手い!!(驚愕)
あと忘れちゃいけないのがバスケ中の作画。信じられないくらい動くしカメラワークが良すぎる。バスケってこんな格好いいんだって思いました。個人的に、桜木の動きが他の選手と比べてしっかり素人臭い動きをしてるのが感動しました。とんでもないこだわりですね。
いや~~~繰り返しなっちゃうが本当に…一試合だけでここまで面白いのは構成の妙だしそりゃ原作者じゃなきゃ作れねぇよ!!って感じですね…。しっかり初見でもキャラが把握できるようになってるのも素晴らしいです。
個人的な「良い映画」と感じる条件が「事前知識が必要なく、それ単体で完結しており面白い」というのがあるので、『THE FIRST SLAM DUNK』はまさにそれ!!!!でした。
そもそも今回の話が原作にあるのかオリジナルなのかもわからないんですけど(クソにわか)、本当に見て良かったですし原作読みたいなって思いました。
井上雄彦!!!とっても!ラッキーマンも映画化してくれ!!!
スラムダンク初見がびっくりしたこと
これは余談です。『THE FIRST SLAM DUNK』を観てびっくりしたことランキング。
1位:5人しかいない
少ねぇ!野球の半分じゃん!
2位:まだ慌てるような時間じゃない人は仲間じゃない
あいつ誰
3位:王者山王(秋田)
地元すぎ(山王にある幼稚園通ってた)
以上です。
5段階評価
おもしろさ:☆☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆☆☆
三井!かわいいな…:☆☆☆☆☆
後日談
冒頭で紹介したマシュマロ主さんから再びマロをいただきました。
↑なんと半分は連載当時にはなかった展開なんだそうです。すげー…!
連載終了から20年くらい経ってこれだけクオリティの高い映画を作ってもらえるのって、前世でどれくらい徳を積んだら経験できるんでしょうか…。正直羨ましいですね!(もちろんこの映画でスラダンに出会えたのも同じくらい嬉しい経験だと思っています)
マロ主さん、こちらこそ素晴らしい映画と出会うキッカケをくださりありがとうございました。これだからTwitterはやめられねぇぜ!