鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎【映画感想】

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』公式サイト
11月17日(金)公開!!水木しげる生誕100年記念作品の完全新作長編アニメーション。初めて明かされる、鬼太郎の父たちの物語
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
公開年:2023年
監督:古賀豪
主演:木内秀信
ジャンル:アニメ、ホラー、アクション
鑑賞日:2023年11月18日

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』ネタバレ感想

実はもう2回見たのでさすがに感想記事を残しておきます。ツイートや伏せでわりと書いたので内容被ってるかも。

映画のあらすじ

▼『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』あらすじ
自身の出世を野心に抱く水木は、懇意にしていた取引先の社長・龍賀克典が名家・龍賀一族の次期頭首になると踏んで龍賀村へと赴いた。しかし、龍賀家長男の悲惨な死を皮切りに水木は村に閉じ込められ、妻を探しているという謎の男と出会う。水木は謎の男と共に、次第に村ぐるみの恐ろしい陰謀へと巻き込まれていく…。

鬼太郎誕生と言っていますが鬼太郎自体は冒頭とエンディングぐらいしか出番はなく、ほとんどが水木と謎の男(かつての目玉おやじ)のバディものです。

どうでもいいけどこの「かつての目玉おやじ」という公式の紹介文すげー気になるな…。目玉おやじは目玉になった結果の呼称なのに「かつての」っていうのは正しいのか…?「のちの目玉おやじ」じゃないのか…?(なんの話?)

それはともかく詳しく振り返っていきましょう。

ストーリーの面:ファイナルデスティネーション式鬼太郎

ストーリーは、重厚な因習村ミステリーのような雰囲気を出した激オモロスプラッタ死亡集&スタイリッシュ妖怪アクションです。

なんかX(旧Twitter)でおバズりした結果、横溝正史とか言われていたけど、実行犯は妖怪だし真犯人は死んだ先代頭首の幽霊なのでミステリーを期待していくと気絶すると思います。

しかしそれはつまり、正しくアニメ版ゲゲゲの鬼太郎を元にした作品であり、敵対している妖怪とのスタイリッシュバトルがありつつも、結局のところ人間の愚かさ・浅はかさが原因だよ!という様式美を守った作品ということ。子供のころ鬼太郎見てた&妖怪図鑑持ってた私がゲ謎を好きなのはこの点が非常に大きいです。

一方で、大人向けの鬼太郎なので近親相姦や暴力・誘拐等の犯罪がめちゃくちゃおこなわれていますが、正直そこはあんまり注目に値しないと思います。PG12だからか、エグい設定なのに作中では微妙にぼかされていて「露悪趣味にするかお子様OKにするかどっちかにせい!」みたいな中途半端さを感じてしまいました。マ〇コにナイフ刺すくらいのことせんか(倫理観が80年代ホラーの人)。

ただ、そんな中途半端さを忘れてしまうほどの激オモロスプラッタの連続!かなり素晴らしい!一つ一つの死に様の打点が高い!初見時に乙米の鉄パイプ目玉ニョキニョキ死を見たときは劇場なのに大爆笑するところでした。あれおもろすぎん?

たぶんこの映画を楽しめるのは横溝正史好きではなくファイナルデスティネーションシリーズ好きです。令和アニメでこんなに古き良きスプラッタをやってくれるんだ!ありがとう東映!次は脳みそが飛び出る死にざまも頼む!

一瞬ですが酉江の串刺しも好きです。跳ねられる孝三も事故る克典も好き。お前ら…みんな大好きだ!!(夕日をバックに号泣)

~~~ここまで水木とゲゲ郎に言及なし~~~

言い訳すると水木とゲゲ郎についてはエモい伏せを書いてるんですが、召喚勇者とF系彼氏のネタバレが含まれてるのでここに転記できませんでした。なんて?

 

絵力の面:裏鬼道戦が最高!!

さて、作画の面ですが裏鬼道戦が本当に大好き大好き大好きでここに金払ってると言っても過言ではないくらい好きです。

特にへり?をもぎ取ってぶん殴るときの「重さ」がすごい好き。何度でも見たい。人間が吹っ飛びまくるときもちゃんと筋肉詰まってる男が吹っ飛んでるっていうのがわかって素敵です。あんなに動いてるのに重力を感じる!サイコ~~~!

それ以外の作画も(というか全編通して)気合入っていて、映像の良さで言ったら君生きと並ぶのではないでしょうか。昭和のくすんだ空気や、晴れてるのに村の息苦しさを感じる画面の作り方など、目に見えないものを伝える力が本当に素晴らしいです。

一つだけほんと~~にワガママを言うなら、狂骨が出てきたときに「狂 骨」って字幕入れてほしかった。鬼太郎だから。

5段階評価

おもしろさ:☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆
長田:☆☆☆☆☆

タイトルとURLをコピーしました
inserted by FC2 system