公開年:2022年
監督:ヨハネス・ロバーツ
主演:カヤ・スコデラリオ
ジャンル:ホラー、ゾンビ
鑑賞日:2023年4月6日
『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』ネタバレ感想
バイオハザード1・2を知らないとB寄りのC級ゾンビ映画にしか見えない『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』の感想だ!
ちなみにバイオハザード1・2を知ってたけど同上だぜ!
アンブレラ社のウイルスがまき散らされてラクーンシティの住民がゾンビになっちゃった!新人警官のレオンやベテラン刑事のクリスたちがゾンビと戦いながら巨悪に立ち向かうような雰囲気を醸しながら最後は牛がすごい勢いで飛んでってエンドだ!
はじめに言っておくと、私はバイオ2が好きで特にレオンとタイラントが好きです。これだけでこの映画を観た人は私に同情してくれることでしょう。
ストーリーの面
この映画は初代と2をなぜか同時展開しようとしてなんともならなかったという、素人から見ても「そりゃそうやろ」というデキで、まあ言ってしまえば無料視聴でよかったね映画です。
てっきり2の展開にクリスやジルが参戦するのかと思ってたので、途中で初代の洋館が出てきたときは思わず「無理だろ!!」と声が出ました。案の定、洋館探索(初代要素)も警察署探索(2要素)もフワ…と撫でただけで終わり、2の後半のメインであるアンブレラ社探索は丸々カット。なんか牛が吹っ飛んで終わります(本当です)。
原作を知ってる人間は「あ~…あそこをやりたかったのね…」とうっすらわかりますが、原作を知らない人間がこれを見て理解できるのかは不明です。別々の建物に居たはずのキャラが急に合流したりするし…。
ホラーの面
でも待って!ストーリーの面に関しては上記の体たらくですが、ホラー映画ならホラー描写がよければ+5億点みたいなところありますよね?安心してください。ホラー描写もダメです。
ゾンビ映画苦手な人が作ったん?みたいなカメラワークとゾンビの動きなので、見るほどに感情が消えていきます。私はジャンプスケア(びっくりホラー)がかなり苦手なんですが、乱用されてるわりに1ミリも驚きませんでした。ある意味優しい映画なのかもしれません。
特に洋館でゾンビがわ~~~い!って群がって胴上げが始まりそうなシーンは感動しました。
発狂、そして…
勢いでクリーチャーの話に移ります。
まずタイラント。出てきません。(??????????)
おなじみゾンビ犬。1匹出てきます。すくな。
バーキン博士。すっごく弱そう。目以外も攻撃通りそう。
唯一リッカーは良かった造形でしたが、出番は一瞬。説明もない。
ハァ~~~~~~~~~~(大の字)
いやタイラント出てこないことある~~~~~~~????????一生これ言ってしまう。タイラント出てこないことある????
こんな感じで中ボス~ボス級クリーチャーが軒並み出番カットされてるせいで、内容としてもメリハリがない。そもそも戦闘シーンが短い。怖くないしスッキリもしないしかっこよくもないし一体なんなんだ!?
ア!!(発狂)やっぱキャラについても言っていいですか?
ワイの推しのレオンですが、サラサラヘアーの超絶美形白人青年からラテン系の髭ボーイになってるのは全然いい(よくあること)けど、ギャーギャーうるさいだけの無能にするのは違うじゃん!!!こいつ最後バズーカ撃っただけじゃん!!!マジでいる意味なさすぎて制作陣全員レオン嫌いなのかと思った。
ほかにも…「かゆうま」が突然窓にでっかく血文字で書かれたり、バーキンの肩の目を撃つも効いてる描写はなかったりと、原作オマージュ(?)がただのにわか知識披露みたくなってるのもかなりマイナスでした。特にかゆうまの使い方おかしすぎるだろ。ネット民なの?
そういうわけで、鑑賞によってミラ・ジョヴォヴィッチ版のバイオハザードが如何に映画として昇華されていたかを感じる結果となりました。あと『サイレントヒル』とか『サイレン』とかも上手く実写化してたんだなぁ…と感慨深くなる次第です。
5段階評価
おもしろさ:☆
画の綺麗さ:☆☆
テンポの良さ:☆☆
キャラの良さ:☆
謎解きしろよ:☆☆☆☆☆