公開年:2023年
監督:アーロン・ホーバス、マイケル・イェレニック
主演:クリス・プラット
ジャンル:アニメ、アドベンチャー、カーアクション
鑑賞日:2023年5月13日
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ネタバレ感想
僕たちのマリオ&ルイージが映画館にやってきた!
予告の時点で超話題になっていたマリオブラザーズの映画です。任天堂とイルミネーション(ミニオンのところ)と共同制作ということで、クオリティ面にも期待が高まっていました。
映画のあらすじ
現実のブルックリンに住む冴えない配管工の兄弟マリオとルイージは、知り合いや家族からも馬鹿にされみじめな生活を送っていた。ひょんなことから異世界につながる土管を通った2人だったが、混乱のうちにクッパの手下に見つかり、ルイージが拉致されてしまった!マリオはキノコ王国で戦う王女様・ピーチと合流。特訓を積んでルイージ奪還の旅に出る!
要するにマリオは現実の冴えない人間で、意図せず訪問した異世界で大活躍する…という感じに設定が変更されています。今流行りの異世界ものですね。
またこれも現代っぽい改変ですが、ピーチが超好戦的な戦う王女様に変更されていて、ピーチ姫のポジションはルイージになっています。
オタク構文で「悪役に攫われてただ助けを待つだけの役」を「ピーチ姫」と言ったりしますが、これに則ると『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ではルイージがピーチ姫だということになりますね(怪文書)。
というわけで早速詳しく書いていきましょう。
ストーリーの面:思ったよりテンポは悪い
まずストーリーですが、基本はマリオとピーチの珍道中。キノコ王国を出発してドンキーのいるジャングル王国に行き、ゴリラたちを仲間にしてクッパ軍団の本拠地へ向かうという感じです。
これが意外とテンポが悪く、個人的には「新しいエリアに着く→(なんかそのエリアを引きの画から寄って様々な風景を映すやつ)→主人公側=部外者がその土地の文化を知らずにわたわたする→土地の者がドヤ顔でなんか言い渡す」という3Dアニメ映画で8兆回くらい擦ってる流れを丁寧にやるのが主な原因かなと思いました。
キノコ王国でもやったのにすぐあとのジャングル王国でもやるので若干食傷気味でした。ジャングル王国後半のカートのところでもやるし…。
ただ、そのへんが終わり、クッパと対決するぜ!になる後半20分くらいからは流石に盛り上がるし、ただの置物だったルイージの見せ場も来るので面白さがガツンと上がる感覚はありました。
私だけかもしれませんがイルミネーション制作と言いつつ、画やテンポはかなり3Dディズニーみを感じる映画だなと思います。よく言えばきちんと王道を狙えてる映画でした。
アクションの面:マリオが走って飛ぶ時代は終わった
さて、マリオの代名詞と言えるアクションについての所感です。
この映画、スーパーマリオブラザーズと銘打ってますが90%がマリオカートです。
マリカ勢へのファンサなげ~と思って見てたらほぼマリカで終わったのでびっくりしました。もちろん古き良き初代ドンキーコングやスーパーマリオを彷彿とさせるシーンはありますが、映画のメインはマリオカートです。正確に言えば『マリオカート8DX』です。
『マリオカート8DX』はニンテンドーswitchのマリオシリーズでバカほど売れているゲームの一つ。2022年には5200万本の売り上げを達成しているとかいないとか…。
つまり、今のキッズはたぶん、走って飛んでるマリオよりカートに乗ってるマリオのほうが親しみがあるんです。
しょうみ私みたいなインターネットの化け物は「マリオ=身一つのアクション」の認識だったんですが、この映画を見て時代の移り変わりというか、今のマリオの愛され方を知れてよかったですね。
クッパとドンキーが可愛かったからなんでもいい
ここまで書いておいてなんですが、私の感想をまとめると「クッパとドンキー可愛すぎだろ!!!!!!」なので、クッパとドンキーが好きな人は絶対見たほうがいいです。クッパとドンキーのおかげで多少のことは目を瞑れます。
逆にマジでマリオを1ミリも知らなくてキャラ萌えもクソもない人が楽しめるかどうかはちょっとわかりません。
でも、昔遊んだな~とか、友達の家でちょっとだけ触ったことあるな~という人は思い出の中の低解像度マリオと、映画の最先端マリオを比べられるので楽しいと思います。
私はちょっと~~~ハードル高くしすぎて行ってしまったかもしれん。ゆるい気持ちで見るのがおすすめです!
5段階評価
おもしろさ:☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆
テンポの良さ:☆☆
キャラの良さ:☆☆☆☆☆
ドンキーのテーマソングほんとすこ:☆☆☆☆☆