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今年2022年の3月、突然福井旅行に行きました。
本当はVlog（動画ブログ）にしようと思ってたんですが一生編集作業をしないのでとりあえず記事にしたいと思います。Vlogもいつか…やりたいです…。
なぜ、福井なのか
なぜ突然福井に行ったかというと、体調がめちゃくちゃ悪くなったからです。
なんか急に寝違えたり熱が上がったりして、治ったあとに万年床に寝ころびながら「もうアラサーだし、一人暮らしだし、『死ぬまでに行ってみたい場所』に行く前に全然死ぬぞ」と悟りました。全然死ぬ。そもそも不健康だし。
だから、福井の恐竜博物館に行くしかねぇ！！
福井の恐竜博物館は私の死ぬまでに一度は行ってみたい場所の一つでした。思い立ったが吉日、３月の連休には宿を取っていました。3月19日～3月21日の1泊2日突発福井旅行。好きな恐竜はトリケラトプスです。よろしくお願いいたします。
１日目：福井は東京の上じゃなかった
3月19日、私は東海道新幹線に乗って福井を目指しました。東京駅→東海道新幹線→米原→特急しらさぎ→福井というルートです。
私はこの時点で福井は東京から上に行った突き当りだと思ってたんですが、静岡を超えたあたりで「違うかも」と思いました。（静岡が東京から左に行ってちょっと下にある蟹ということは知っていました）
Twitterでヘルプしたところ「福井って関西の上でしょ？」「お前が言ってる位置には新潟がある」とフォロワーたちから情報があり、うるせぇな…と思いながら浜名湖を眺めていました。
米原で乗り換え、上手いと評判らしい井筒屋の駅弁を購入。滋賀の名物が入った『近江の味』という弁当でした。佃煮？が全然知らない味で美味しかったです。
そしてついに…
福井に着いた！！！！雨！！！！
っていうか…
めちゃくちゃ恐竜が居る！！（これ動くし鳴き声も出ます）
雨に降られながら一通りハシャぎ倒したあと、駅前の越前料理屋で越前そばとソースカツ丼を食ってホテルへ。さすがに疲れたので死にかけのトドみたいになってました。
が、よく考えたら福井を楽しめるのは3日間だけだぞと思い、奮起して駅前を散策してみるとセーレンプラネットという文化施設を見つけました。
子供向けに天文学や宇宙科学を紹介する小さい博物館のようでした。後日調べたのですが『福井市自然史博物館』の分館とのことです。
明らかにソロ旅アラサー女が来るスポットではないんですが福井の全てを体験したいので「フン…」と強者のオーラを出しながら入場料410円（安）を払い、中へ入ります。
ちょ、超いい～～！！
デザイン鬼可愛いし資料もめちゃくちゃ充実している！スライドできるパネルや模型など様々な工夫を凝らした星座・惑星・宇宙の展示がありました。私がキッズだったら楽しすぎて失神してたかもしれん。
正直、このときまで福井のこと恐竜博物館がある以外は西にある秋田（地元）程度の県だとと思ってたんですが、ここに来たときにレベルが違うと確信しました。っていうかこういうさあ…クオリティの高い文化施設を駅前にブチ興す予算が降りるってことでしょ？秋田！お前船降りろ。
アクセス抜群のところにキッズ向けの天体専門文化施設を作るぜ！だけでもすごいのにここまで世界観とデザインと展示にもこだわってくれるの本当に羨ましいですよ。もちろん分館なので面積は小さいんですが、プラネタリウムも併設されてるので無敵です。
というわけで、すでに福井への好感度がカンストした状態で1日目は終了。ちなみに福井マンテンホテルに泊まりました。駅から30秒くらいで綺麗だし深夜ラーメン無料だし風呂もあります。オススメ。
2日目：限界！恐竜になろう
さて、いよいよこの日は本来の目的である恐竜博物館へ行く日です。
まずはえちぜん鉄道の恐竜博物館入場券付ききっぷを購入。えちぜん鉄道は1両～2両編成のちいこい鉄道です。のんびり恐竜博物館のある勝山市まで向かいます。
途中、行きたいけど時間的に無理だと諦めていた永平寺駅を横目に見て若干ムムム…になるものの、1時間後くらいには無事勝山駅に到着しました。
勝山駅からは恐竜博物館行きの直通バスに乗車します。
さすがに野生の恐竜の数も増えてきました。
数十分後…
ウオオオオオオオオオ
ウオオオオオオオオオ！！
ウ゛オ゛オオオオオオオオ！！！！（ナマハゲ）
デカい。
もしかしてこの世のすべてある？
一緒に映ってる人間のサイズを見ればわかると思いますが、クソデカイ恐竜の全身骨格がクソデカイホールの中でひしめき合っています。
今まで行ったことのある恐竜の企画展って、２～３体の恐竜の全身骨格が目玉扱いされてるものばかりでしたが、ここは全身骨格があるのが「「「当たり前」」」なので常識から破壊された気分になりました。
え～～もう写真も下手だし文章もキモオタが早口になってるだけだしここについては「行け」としか言えないかもしれない。せめて写真が上手ければな…。
ちなみに映ってませんがこの陸上恐竜フロアのほかに海竜フロアもあり、そこにも死ぬほど骨格があります。記事に載せてるのは恐竜博物館の力のほんの一部です。
2時間かけて見て回ってベンチで休憩しながらなんとかズルして私も恐竜ということにしてここに住めんかと思案してましたが、潔く諦めてまた2時間かけて2周目を満喫しました。最後はショップで図録やらぬいぐるみやらを買い込んで帰りました（TDL帰りみたいな荷物になった）。
前日セーレンプラネットで福井の発信力・啓蒙力に膝を折ったばかりでしたが、恐竜博物館でもう完全に土に埋まりました。頭頂部だけ見えてる。こんなすごい文化施設を作ってくれる県って早々ない。ないよね？もしかして秋田以外の県はみんなこんな感じなんですか？（秋田も博物館くらいはあります）
上京してから「ゆて博物館は上野が一番でしょｗ」と思っていましたが勘違いも甚だしく…やはり各地の有名な博物館は行っておくべきだなと認識を改めました。上野の文化施設群も大好きだけど！「ここで十分」っていうのはないんだなというのは嬉しい学びでした。
恐竜博物館から帰ったあとは福井駅前の物産館に併設されている『福福茶屋』で若狭まはたの漬け丼を食べました。
福井旅行で一番美味かったのこれです。（蟹が好きな人なら普通に越前蟹が一番美味いかもしれないが私はそこまで蟹が好きではないので）
最終日：うるせぇ！行こう！（禅！）
3日目早朝、私は走っていました。
夕方には帰りの新幹線に乗る予定ですが、なんと福井駅から永平寺まで直通でバスが出ていることを突き止めたのです（最初から調べておけ）。朝行って昼までに駅前に帰れば問題ねぇ！と最低限の身支度をして乗り場まで走りました。
「予約はねぇし現金もねぇけど乗れるかい？」という流れ者のガンマンばりのクソ状態でしたが席は早い者勝ちで運賃はVISAタッチ決済OKだったので乗れました。すべてのUCカードに感謝。
というわけで完全に予定外の永平寺観光です。昨日の今日で体力はとっくに0なのでもはや性欲だけで立っている状態です。
ちなみにこの時点でそもそも永平寺が超イカした寺ということ以外なにも知りませんでした（Twitterで福井観光情報を募集した時にオススメされた）。
わけもわからず拝観料を払い、最初の広間で説明を聞き、ようやく曹洞宗の大本山で道元の遺骨まであると知ってビビり倒していました。道元の…遺骨！？
言い忘れていましたが私が好きな外出先の1位が博物館で2位が寺社仏閣です。信者でもなければ知識があるわけではなく、ただ寺社仏閣が好きなだけです。推しは親鸞です。よろしくお願いいたします。
ということでにわかにテンションが爆上がりしながら拝観を始め…
始め…
両脚爆発心肺停止居士
最初の「ここは修行寺で…」という説明を軽く流していたがそうですよね…そうだな…修行寺を拝観するならそりゃそうだ…
ゼェハァしている私の横を華麗に登っていく若いお坊さんたちは、頭の高さも変わらないし姿勢も崩れない。ドムみたいな動きでした（クソ比喩）。
もう本当にびっくりするくらい全てが階段でフラットな床のほうが少ないんじゃないかというレベル。何百年も前からたくさんのお坊さんたちがここで暮らしてここを上り下りしたんだと思うと感慨深く、そして死にそうでした。
でも装飾や周りの風景の美しさは言うに及ばず、修行僧のみなさんを間近で見られたのも、実際に自分で階段を上りまくったのも、やはり永平寺に実際に来なければ得られなかった体験です。突発で無理やり来てみて本当によかったなと思います。
本当に…修行僧のみなさん…（以下煩悩）
そんなこんなで道元の遺骨がある場所を参拝したり階段を上ったり階段を上ったりしたあと、御朱印とお守りを買って帰りました。
これは飾られていた中で一番好きな教え。
永平寺から帰り、そのままセーレンプラネットでプラネタリウムを見て（絶倫）、ついに福井を離れました。
帰りの新幹線でしんみりしながらも恐竜博物館がリニューアルする2023年にはまた来そうだなと思ったのを覚えています。
福井旅行を終えて
初めての一人旅、初めての福井…ハチャメチャガバガバ日程ではありましたが行きたいところ＋αで回れたので個人的には大成功だったなと思います。
改めて一人旅のアドバイスをくれた旅ワーたち、福井観光情報をくれた福井ワーたち、誠にありがとうございました。
福井…推せるぜ！
