君たちはどう生きるか【映画感想】

君たちはどう生きるか - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI
君たちはどう生きるか。 原作・脚本・監督:宮﨑 駿 製作:スタジオジブリ ...
君たちはどう生きるか
公開年:2023年
監督:宮崎駿
主演:山時聡真
ジャンル:アニメ、ホラー、アドベンチャー
鑑賞日:2023年7月20日

『君たちはどう生きるか』ネタバレ感想

ジブリ新作!!君生きバードが気になりすぎたので友達と行ってきました。

詳細は後述しますがかなり好きでした。

映画のあらすじ

▼『君たちはどう生きるか』あらすじ
母を亡くし、父と共に疎開した眞人は父の新しい結婚相手ナツコの屋敷で奇妙なアオサギを見る。眞人が母の死の悪夢とアオサギの嘲弄によって神経をすり減らす日々のうちに、ナツコが突如行方不明になってしまう。ナツコを探しに森へ入った眞人は、「地獄」に似た異世界へと足を踏み入れる…。

おおよその展開はジブリの王道であるアドベンチャーものですが、前半は基本毎秒ホラー、後半はよく考えるとホラーなので実質ジブリ渾身のホラー映画です。最高~~~!!

ジブリのやわらかい雰囲気とか癒しとか求めてる方が観たらショックを受けるかもしれません。ていうか冒頭で人が焼け死にまくるのでよくこれを事前情報(注意喚起)なしで出したなという感じです。

というわけで詳しく振り返ってみましょう。

ストーリーの面:よくわからないなりにいい気持ち

まずストーリーの面ですが、意味わかる度は「ハウル以上千と千尋以下」って感じです。

なるほどね~!という展開はありませんがまぁ6~7割は理解できるし、それだけ理解すれば元取れるレベルで「画」がいいので文句はありません。

ここからは素人意見という名の、あくまでも私が感じ取っただけの話なので真に受けずお読みください。

とりあえず全編通して語られてるのは「世界を動かしていくのは絶対者でも死者でもなく、生者である」ということかなと思います。あらゆるちっぽけな人が目の前のことをハカハカ回してるうちに動いていくのが世界で、だからこそ眞人はヒミとは一緒に行けなかったし、積み木を積むのを断ったし、ナツコと家族になれたのかなと感じました。

面白いのは、そういうテーマにも関わらず「強くならなきゃいけない」みたいなメッセージは感じなかった点にあります(あくまでも私は)。

あれだけ敵対していたインコたちが最後はなんでもない鳥の姿で空に戻っていったり、眞人たちがまだ復興もままならないだろう自分たちの町へ帰って行ったりするシーンを見ながら、「折り合いはつけなきゃいけないけど切り捨てる必要はない」というような、「1を乗り越えて2に行くのではなく、1と2を行ったり来たりするうちにたまに3に着いてる」というような…この作品特有の不思議なぬるっとした優しさを感じました。

もし、眞人が必要な人を救って完全にあの世界と決別してもう二度と交わることなく先に進むというエンドでもそれはそれでスッキリしていたと思います。

ただ、私はあのだらしなく飛んでいくインコの群れが好きだったし、ウンコまみれになってるナツコさんが好きでした。

もう少し具体的なストーリーの話もしたいのですが、普通に忘れかけてるのと文章にできるほど意味わかってないのでやめます。各自観てください。

絵力の面:圧巻の作画と浴びまくりの世界観

ジブリといえば非現実的な世界観ととんでもない作画の綺麗さであり、ストーリーがアレでもそれさえ口に入れば満足できるくらいの力を持っています。

君生きの場合もその絵力は失われてないので(私は好きだったけど)ストーリーが気に食わない人でもある程度は満たされて帰れるのではないかと思います。

とりわけハートを掴まれたのはなんといってもわらわらのシーンで、わらわらが動くたびに「「守護る」」という気持ちにさせられたし、ア゛ァーーッ!!!ってかき集めて口に入れたくなりました(呪われた一族)。

わらわらグッズがほしい!と思った直後に君生きバードグッズしか存在しないことを思い出し絶望するくらいには可愛かったです。こんなにストレートに可愛いキャラって小トトロ以来じゃないかな。わらわらぷにぷにクッションとかあったら絶対ほしいです。

あとは、冒頭の人が焼けてる表現とか無音でアオサギが窓から覗いてる怖さとかかなり素晴らしかったですね。

最高なホラーシーンがありまくるので挙げだしたらキリがないんですが、ほかだとやっぱり「話が通じなさそうな大量な何かに囲まれる怖さ」をあそこまで上手く描けるのはやっぱり宮崎駿しかいないのではと思います。

こう書くとホラーシーンしかない異常ホラー映画みたいだけど(そうだろ)ちゃんとジブリっぽい冒険シーンとかもあります。というか過去のジブリ映画全部乗せみたいな感じなので、人によって刺さる箇所が全然違いそう。今までの思い出と共に見れるのもこの映画のいいところだなと思います。

なんか思ったよりさらっとした感想記事になってしまった…。

伝わらないかもしれませんが好きなジブリ映画TOP3に入るレベルでよかったです。ちなみに1位は魔女宅です。これは不動。

5段階評価

おもしろさ:☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆☆
インコ大王:☆☆☆☆☆

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