バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

観ました!!
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(原題:Batman v Superman: Dawn of Justice)
公開年:2016年
監督:ザック・スナイダー
主演:ヘンリー・カヴィル
製作国:アメリカ
時間:123分
配給:ワーナーブラザーズ
鑑賞日:2016年3月28日
※現在公開中の映画です。ネタバレに注意。
続きで感想


【だいたいのこと】
バットマンとスーパーマンがすれ違いや回り道をあと何回過ぎたら二人は触れ合うの
【かんそー】
始めに言っておくとここ3,4年のアメコミ映画の中では1番面白かったです。
今までは1位フューチャーアンドパスト2位ウィンターソルジャー3位アベンジャーズって感じだったけど完全に今作が1位に躍り出ました。え?何?リブート版FF?私語は慎め。(レーザーガンで撃ち殺す)
バットマンvsスーパマンは公式では『マン・オブ・スティール』の続編なのでそれが基盤にはなっているのですが、基本的に「それぞれが持ってるスーパーマン・バットマン像」から大幅に逸脱はしてないので何か一つでも彼らが出た作品を観てればかなり楽しめると思います。図解するとこんな感じです。
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触れたことがある作品が原作でもアニメでも実写でも大体つながるようになってます。いろんなところに分散したバットマン像・スーパーマン像の総和を平均したような感じなのでどれか一つに対して忠実に再現しているわけではないです。でもそのおかげでどれに触れててもなんとなくわかるように話が展開しています。
特に感じたのは「若い頃映画観たよ!」っていうジョーカーならジャック・ニコルソン、ルーサーならジーン・ハックマンな世代の人が突然この映画を観てもわかるようになっている点。むしろそっちの世代の人のほうが「そうそう!」ってなるんじゃないかってぐらい。ドラマ版ワンダーウーマンを観てたのもそのへんだろうし…逆に『ダークナイト』シリーズしか知らない…って若い世代の人のほうが困惑するかもしれません。
※私は一応バットマンの映画なら怪鳥人間バットマンの劇場版、バットマン(ニコルソンジョーカー)、リターンズ、フォーエバー、&ロビン、ビギンズ、ダークナイト、ライジングを観てて、スーパーマンの映画はスーパーマン、冒険篇、電子の要塞、最強の敵、リターンズ、マン・オブ・スティールを観てますが、どちらもドラマはほぼ観たことないし、アニメはバットマンTASとJLしかマトモに観てないし、原作は邦訳があわせて8冊くらい、原書はちょろっと、って感じなのでリアルタイムで連載を追ってるような原作ファンがどう感じるかはわかりません。
ただ1番面白かったと言ってもみんなにBvS観ろ!ってハンマーで殴ってまわりたいかというとそうでもなく、何が問題かというと完全に初見を殺しにきてる。それはもう「今のどういうこと?」って言った瞬間に床が開いて椅子ごと落ちるほどに。とりあえずはこのことについて説明していきたいと思います。
●スーパーマンとバットマンって何?
スーパーマンはご存知クリプトン星の生き残りで地球におっこちたところを農家の夫婦に拾われ成長していくうちにクリプトン星人ならではの怪力・再生力・飛行能力・鉛以外の透視能力・鋭い聴覚・目からビームを生かし困った人を助けようと決意した若者で現在はメトロポリスシティのデイリープラネットという新聞社でクラーク・ケントという仮の姿で記者をやりつつ世界中で人助けをしているがクリプトナイトというクリプトン星が崩壊したときの鉱石に触れると死にかけたり太陽の光がないときはあまり元気がなかったりするけど逆に太陽の光があると再生能力が活性化されて元気になるあとクラーク・ケント=スーパーマンってことは秘密にしてるので恋人のロイスなど限られた人にしか知られていないんですが、ここまでの文章をご存知ないと床が開いて椅子ごと落ちます。
でもありがたいことに大半のことは前作の『マン・オブ・スティール』で説明されているので、映画自体はあまり面白くないけどこれを観ておけば大体ついていけます!
マン・オブ~を観るのすらめんどくさい人はこのブログの感想記事をどうぞ!(なんの参考にもなりません)
で、バットマンはご存知ゴッサムシティの大富豪ウェイン家の一人息子で両親とともに幸せに暮らしていたがある夜家族で路地裏を歩いていたときに強盗に襲われ家族をかばおうとした父もそれを見てパニックになった母も目の前で撃ち殺されたため全ての悪を憎むようになり表社会では大企業ウェイン産業の社長にしてプレイボーイのブルース・ウェインとして活躍しつつバットケイブという秘密基地を持ち優秀な執事アルフレッドと時には相棒のロビンとともに卑劣な犯罪を未然に防ぐために恐怖の象徴であるコウモリのマスクを被りバットマンとして犯罪者と戦っていくうちに精神病院のアーカムアサイラムに入れられるような異常犯罪者たちと関わっていくようになり中でもジョーカーという男に苦しめられ長い間孤独で暗い戦いをゴッサムで続けているがスーパーマンのような特殊能力はなくその戦闘は自ら鍛えた肉体と自らが開発した兵器を駆使して行うものであり相手がどんな悪人だろうと決して殺さないという信条を持っていたんですが、ここまでの文章をご存知ないと(以下略)。
おそろしいことに彼に関しては直接の前作がないので『ダークナイト』シリーズとかティムバートン版バットマンとか過去のバットマン作品を観るしかありません。まあ冒頭と作中でざっとは説明されるけどここに至るまでのブルースの苦悩とか積み重なったものは「わかるでしょ?」って感じで流されてるので何も知らずに見るとただのサイコ珍走コウモリでしかないという…。ブルースもいっぱいいっぱいなんだよ!
もちろんこれ全部知らないとマジで意味わかんないってわけじゃないし、基本的にはタイトルどおりスーパーマンとバットマンが戦うのでスーパーマンとバットマンが戦う映画だなって観てくれればいいんです。ただやたらある意味深なカットやセリフに対して「後半で説明してくれるんだろうな~」と思って観ていると何も説明がなく終わるので「え?○○は?××の意味は?なにもないの?投げっぱなし?」って肩透かしを食らう形になると思います。監督が次回作以降でちゃんと説明するつもりなのか本当にただ純粋に知ってるだろ?ってハンマーで殴ってるのか私にはまったくわかりませんが、せっかく話の筋自体は丁寧に描いてるからこれがネックになってボロクソ言われるのは残念だなと…。
↓こっからさらに核心的なネタバレ含みます↓
映画自体は非常によくできてると思います。私はとても好きでした。
バットマンとスーパーマンがなんでいがみあうようになるのかっていう過程を丁寧に書きつつも退屈させない程度に戦闘シーンを入れて、更に最初からルーサーの仕業だった!とすることでルーサーがただのイキったインテリクソガキじゃなく、彼の執着や病気っぽさ、狡猾さも描かれていました。そしてダイアナ合流のときのアツさ!!ドゥームズデイ戦はちょっと唐突に感じましたが戦闘のかっこよさと迫力とアツさで全部ふっとびました。あと他のJLメンバーもあそこまではっきり出てくると思ってなかったのでうれしい驚きでした。なんでハル居ないの?
また3人が合流するまでの展開は本当に私好みで、最初にばらばら~っと気になるシーンをバラまいておいて一個ずつ確実に回収していくの…ちょっとアメコミ映画だと思えないほど見ごたえあるっていうか…どっちかっていうとテンポや展開が海外の推理ドラマに近いと思いました。展開の回収と登場人物の苦悩を平行してやってくれるのでキャラがうんうん唸ってるのをイライラしながら観ずに済んだし!ありがとうザック!
あとこれからスースクもあるしルーサーとジョーカーの絡みワンチャンあるってことだろうか…ルーサーもハゲたことだしジョーカーに頭ぺしぺしされるの実写で観たい…アーマーも着てほしいぞい…
なんかもう書くの疲れたからBvS観る前に予習したい人におすすめのアメコミ貼っておくね!

↑ルーサーがいろいろあって大統領になってることを除けばわかりやすい

↑バットマンは出ない

↑シネストロが出る


【評価】
おもしろさ:☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆
次はキャプテンブーメランの時代だゾ:☆☆☆☆☆
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