大殺陣

ほい
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大殺陣
公開年:1964年
監督:工藤栄一
主演:里見浩太郎
製作国:日本
時間:118分
配給:東映
ジャンル:時代劇、バイオレンス
鑑賞日:2015年6月9日
続きで感想


【だいたいのこと】
東映が送るいわゆる「集団抗争時代劇」。
群像劇と言えるほど各人物にスポットは当たらないけど
誰か一人が主人公として動くわけでもない感じ。
【かんそー】
大殺陣(だいさつじん)というわんぱくなタイトルに魅かれて痛快時代劇のつもりで見たらアメリカンニューシネマもびっくりの後味悪いon後味悪い展開が続いて面白いけど今こういうのを観たいわけじゃなかった!という気持ちになった一本。
ちなみに大殺陣というタイトルのわりに戦闘シーンがメインなわけではないです。
延宝6年、時の大老・酒井忠清は幕府を意のままに操っていた。
その政道の腐敗ぶりを見かねた侍たちは少数ながら結託し、酒井忠清の失脚を狙う計画を練る。
それは酒井の後ろ盾、徳川綱重の暗殺であった。
というのが大まかな流れ。
これだけ見るとかっこよくてつよ~い最近流行りの侍が少数精鋭で斬りかかり、悪の幕府を打ち倒す痛快アクション活劇のように聞こえますが全くそんなことはないんだなこれが。
無関係であったのに妻を斬られた侍、味方を増やすためにレイプされても耐える若い女、家族全員皆殺しにされた御家人などもう話が進むにつれて救いがどんどん無くなる展開な上、一発逆転もないので見終わったあとは虚無感に襲われます。
一般的なイメージの時代劇より西部劇を観てる感覚に近いです。
なので個人的には正直じゃあ西部劇でいいよ!感が拭えず…。
わからないけど、なんか時代劇だと斬りあいだから死に様がエグいっていうか、西部劇より落ち込むんですよね。完全に私の好みの問題ですがほんと辛い話は西部劇でやって…。(無茶苦茶)
脚本が『十三人の刺客』と同じ人らしいけど十三人の刺客ってもう少し楽しかったような…七人の侍レベルの暗さだったと記憶してるんですが大殺陣はもっと暗いです。
首謀者が手を汚してないのも大きいんじゃないかな!?山鹿素行の好感度下がりまくりだぞ!
まぁそういうわけでクールな斬り合い観たい欲が全然満たされなかったので他の時代劇を観たいです。


【評価】(各☆5つで満点)
おもしろさ:☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆
テンポの良さ:☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆
つらさ:☆☆☆☆☆
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