荒野の用心棒

マカロニ~
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荒野の用心棒(原題:Per un pugno di dollari)
公開年:1964年
監督:セルジオ・レオーネ
主演:クリント・イーストウッド
製作国:イタリア
時間:96分
配給:ジョリー・フィルム
ジャンル:西部劇、アクション、マカロニ
鑑賞日:2015年2月15日
続きで感想


【だいたいのこと】
クリント・イーストウッド郎
【かんそー】
黒澤映画強化月間(今決めた)第二弾は『荒野の用心棒』です。
黒澤明の『用心棒』を丸パクリ♡して大ヒットを収めたマカロニウェスタンの傑作。
見比べるとわかりますが本当にびっくりするぐらい丸パクリです。
イタリア人が日本人の映画を無許可で西部劇風にリメイクしたくてアメリカ人に主演を依頼し撮影をスペインで行ったというナイスガッツな作品。
イタリア人が作ったトンデモ西部劇を一般的にマカロニ・ウエスタンと言いますが
この映画はそれの足がかりとなった記念すべきものでもあります。
特に筋もなくすぐ撃つ、すぐ殺すという爽快感が本場のアメリカ人にウケたんだとか。
その後本家西部劇もマカロニに引っ張られたような作品が出てきます。
で、話なんですが単純明快でテンポもよく大変面白いです当たり前だろパクってんだから。
1から10までパクってんだよ!!むしろよく西部劇に置き換えたよ!!
『用心棒』で銃vs刀の図式だったものをライフルvs拳銃にしてるところはちょっと工夫が見られけど
ほかは建物の配置からキメ台詞まで同じです。※無許可です。
この映画のすごいところは構成がパクリからの引き算だという点。
『用心棒』でかっこよかったシーンは全部パクってるけど、
同作品内で(おそらくイタリア人的に)よくわからなかったところやかっこ悪いところはカットしてます。
例えば主人公である桑畑三十郎が両陣営をからかってコメディ調になるシーンは丸ごとないし
脇役の複雑な心理描写もなくなってます。特にオチではそれが顕著に現れてます。
クリントイーストウッドはひたすらかっこいいダーティでハリークールな流れ者です。
まあそこがいいっちゃいいんだけど…カットの基準が露骨で思わず苦笑いが出るレベル。
少し批判めいた文章になってしまいましたが映画自体は面白いです!パクってるから!
昔の作品だしもう裁判で負けてるし細かいことは気にせず観ていただきたいと思います!
『用心棒』もセットで観て、どっちが好きかアンケート取ってみたい気持ちもある。


【評価】最大☆5
おもしろさ:☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆
素直に☆つけたくない感:☆☆☆☆☆
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