ラ・ラ・ランド

見たよ
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ラ・ラ・ランド(原題:La La Land)
公開年:2016年
監督:デミアン・チャゼル
主演:エマ・ストーン
制作国:アメリカ
時間:128分
配給:サミット・エンターテインメント
ジャンル:恋愛、ミュージカル
鑑賞日:2017年3月6日
※現在公開中の映画です。ネタバレに注意。
続きで感想


【だいたいのこと】
ジャズを愛しジャズに愛された男ライアンゴズリングと女優を目指す美女エマストーンのラブストーリー。謎の黒人も居るぜ!
【かんそー】
アカデミー賞を総なめしたんだかしそうなんだかの今をときめくパーフェクトミュージカル映画。本国では2016年に公開されてたけど日本では少し遅れて今年の2月下旬くらいに公開されました。
アカデミー賞を取り(たぶん)、大絶賛の嵐を受ける映画に相応しく、色彩や構図が緻密に計算された画面構成、高度なカメラワーク、きれいなオチと一級品と言って憚らないクオリティのミュージカル映画でした。「よく出来てる」の一言に尽きます。
『風と共に去りぬ』『雨に唄えば』など古典映画をオマージュしたシーンも多々あり見応えも上々です。
そういうわけでこの映画のレビューは終わりです。きちんとした映画なので気になってる方は観に行っても大丈夫だと思います。
そして以下の文章はひたすら私個人の感想を述べてるだけなので、私の感性が全く同じ人以外には完全に無意味な文章です。あのとき研究所から脱走した私のクローン体なら読んでください。(首の付け根のあたりにV-056と識別番号がある方です)
あんまり好みじゃなかったあ
ミュージカル映画大好きだしアカデミー賞取った映画もほとんど好きな傾向なものも多いし、完全に安牌だと思ってたんだけど、そんなでもなかった。すごく丁寧な映画だし、上に書いたことは本当なので、とにもかくにも私の好みじゃなかった、というだけでしょう。あの~~、劇場か・レンタル新作か・レンタル旧作か・だったらレンタル新作でいいみたいな…新作だったら元は取れてる…的な…そんな感じ…私の中では…。
なんで好みじゃなかったのか、自分でもよくわかってませんがとりあえず推理含めて書いていきます。
①色使い
この映画最大の特徴である色彩表現。1シーン1シーン非常に凝っていて、カラフルでとてもきれいですが、ちょっとしつこいと感じました。ほら、『少林寺』のジェットリーが修行するシーンって造花や綿を使って四季の経過を表現してるじゃん?あのシーンは色彩の使い方も大げさで幻想的でとてもきれいですけど、普通の景色があるからこそ映えてると思うんですよね。ところが『ラ・ラ・ランド』は大体全編を通してそんな感じなので、「いやもうちょっと普通の色味でよくない?」ってなる。幻想的通り越してみたいな。「幻想的通り越してディックトレイシーかい!」みたいな。(気に入ったので言い直しました)
②長回し
なんか知らんけどこの映画長回しが異常に多い。いくつかレビュー漁ってみたらこの長回しの多用が魅力の一つらしいけど、絶対多い。特に人物の周りをぐるっと回って正面になるのが多い。すごい気になる。マスターキートンのOP100個分くらいある。
③トリップ感が薄い
ミュージカル映画最大の長所はシャブ打ってるみたいになること!つまりトリップ感!(※私の意見です)しかしこの映画は画面がファンタジーしてるわりにそこまでシャブ感はないです。なぜかはよくわからんけど…。たぶんですが、大勢で踊るシーンが序盤以外ないからだと思います。もっと突然大人数で踊ってほしかった。いや二人の恋愛映画だっつってるだろ!?完全にお前の好みの話じゃねぇか!(はい)
④展開がよくわからん
展開がよくわからん。「ジャズは死にかけだ!!俺は好きだけどジャズはもう死ぬ!!」としつこく繰り返してたわりにラストで何故かジャズバーがあっさり成功しているのが一番わからなかった。ジャズをよく知らないから成功したバーで演奏していたジャズはライアンが好きだった方向性のジャズとは違う大衆向けジャズだったという可能性もあるけど…私には違いがわからないから…。
あとエマストーンのほうも、無名の女優以前の若い娘が脚本・主演の舞台なんて(しかもスポンサーなし)客が入るわけないのに「見事にがら空きよ!」ってキレてたのはなんなんだ。満席だと思ってたのか?しかも、客ゼロじゃなくて友達と普通に観に来てくれた人とで8人くらいはちゃんと席埋まってたし。スタートにしては上々じゃない?だめなの?
っていうか話戻るけどジャズって言うほど死にかけてるか???ハリウッドでは流行らないってことか???
まあ大体この4点に尽きますね。
ただ展開についてはマスターキートン何個分とか言ってるとおり、こちらがあまり集中できないで観てたから大事なシーンを見落としてるだけかもしれません。
また、あと二つ疑問があったんですが
・エマストーン古典映画好きなわりに理由なき反抗観てない問題
→「古典映画を観て女優を夢見た」というのはあくまでも他人に話すときのテンプレートで、本当の本質的な理由はセーヌ川に飛び込んだおば(および彼女の持つ情熱)なので、古典映画ファンというほどジャンル問わず観てるわけではない。
・キース何者問題
→描写がなさ過ぎて敵か味方か…みたいになってるだけでキースもまた「ジャズに革命をもたらす」という夢を貫いて実現した若者であり、エマやライアンと同じ。
と考えて自分で納得しました。キースのバンドの歌めっちゃよかったよね。応援してる。


【評価】(各☆5つで満点)
おもしろさ:☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆
キースのバンド:☆☆☆☆☆
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