ちはやふる 上の句

いいぞ~
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ちはやふる 上の句
公開年:2016年
監督:小泉徳宏
主演:広瀬すず
制作国:日本
時間:111分
配給:東宝
ジャンル:青春、スポーツ
鑑賞日:2016年12月4日
続きで感想


【だいたいのこと】
かるたが大好きな女子高校生・千早とその千早に思いを寄せる幼馴染の太一との淡く切ない恋――と思ったか!?この童貞野郎!!かるたはな、戦場なんだよ!!
【かんそー】
漫画『ちはやふる』の実写映画化。原作は小学校編から物語が始まりますが、映画は高校生の主人公たちから始まります。この件に関しては『下の句』のほうで触れたいと思います。
perfumeの主題歌「FLASH」がとても好きというのと、予告編が綺麗だったのと、あと競技かるたってのがどんなもんかちょっと興味あったので借りた作品。(つっても去年だけど)
まあかわいい女の子が華やかな和装でかるたやってる映像美が楽しめたらいいかな~と思ってたのですがとんでもない。ものすごく面白かった。そして戦場だった。
ともかくこの映画で推したいポイントは千早とあらたの恋物語とかはそっちのけでひたすらかるたのアツさに熱を入れてるところ。そして千早が一生懸命集めたかるた部員ひとりひとりにドラマがあるところです。
というわけで軽く登場人物紹介。
まず主人公の千早。かるたが大好きな美少女。黙っていれば男子生徒が振り向くほど美人。でもかるたに熱が入りすぎて恋やおしゃれには疎いのが玉にキズかな♪読み札の第一音のその前の空気音を聴き取る能力を持ち、札を取る際にはその勢いで札を壁に突き刺す。
千早に恋する幼馴染、太一。大金持ちのイケメン男子♪ちょっと斜に構えてるけど、実は優しい奴なんだ♪だが弱いので戦場においては立場がない。
ムードメーカーの西田くん。肉まんくんのあだなで呼ばれるぽっちゃりおちゃらけ男子。その外見とは裏腹に、かるたの実力は本物であり、過去に伝説のかるた神童あらたと何度も戦った経験を持つ。かるた部の№2。(条件によっては千早をしのぐので№1の場合もある)
この三人がかるた部の主力です。すごくない?王子ポジのイケメンくん、どんなにイケメンでもかるた弱いからデカい顔できないんだよ?ちなみにイケメンくんは詳しく言うとちゃんと実力はあるんだけどある大一番になると必ず負けるのでかるたの神様から見放されてると思い込んでるっていうアツい設定。そして面白いのはよく居るおちゃらけおブスキャラが実は部に必要不可欠な実力者ってところ。あんなにふざけてるのにかるたになると強い。かっこいい。どう?もうここで観たくならない?
だがしかし!この上の句で長く描かれてるのはこの3人ではなく、新しく部に入ったかるた初心者の二人。一人は和歌が好きな女の子かなでちゃん、もう一人は人数合わせで入れられたつくえくん。
上の句は千早がかるた部を結成する前半とかるた部が初めて大会に出る後半に分かれます。前半では「聞いて取る」面白さしか知らない千早にかなでちゃんが札にある和歌の意味、美しさを教え、千早の内面を成長させるキーパーソンを担います。そして後半では人数合わせで入れられたつくえくんが「負けるのは悔しい。人数合わせではなく、仲間の一員として見てほしい」という感情を表に出します。泣くよ!!言っとくけどつくえくんのパート、泣くよ!!
そういうわけでお察しの通り、これは青春恋愛映画の皮を被った激アツスポ根映画です。アツい。とにかくアツい。そこにあるのは華やかな着物の赤ではなく、戦場に向かう戦士たちの血の色です。と、いうか、こういう映画で美しさより登場人物たちの熱気に力を入れて撮った監督はすごいなって思う。英断ではないかと…(想定してた層にウケたのかは知らんけど)
あ~でも続編はさすがに主人公とイケメンくんの恋模様なんでしょ?童貞が!続編はいよいよ因縁の神童・あらたが動き出し、千早たちの前には冷血のかるた女王が立ちはだかる!果たして千早の運命は!?(というわけで次回は下の句の感想です)


【評価】(各☆5つで満点)
おもしろさ:☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆☆☆
次回!無慈悲なりかるた女王!近江神宮に慟哭は響く!:☆☆☆☆☆
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