スイートチャリティ

生きてるよ
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スイートチャリティ(原題:SWEET CHARITY)
公開年:1969年
監督:ボブ・フォッシー
主演:シャーリー・マクレーン
制作国:アメリカ
時間:147分
配給:ユニバーサルピクチャーズ
ジャンル:ミュージカル、コメディ、恋愛
鑑賞日:2016年9月8日
続きで感想


【だいたいのこと】
スイーツ脳のちょっと頭の弱い女の子が色んなメンズに恋をするも最後には偶然知り合った冴えない地味メンが本当に自分を愛してくれる相手だと気づき、二人は幸せになると思ったか?
【かんそー】
だいぶ日が経った上に前回の記事がアレでしたので憤死してしまった感じになってましたが大丈夫です。単純に更新をサボってただけです。すごい溜まってるよ…。
今回は奇才ボブ・フォッシーがイタリアのブロードウェイ作品をミュージカル映画にした一作。147分と長丁場の恋愛コメディがポップでキュートな歌と共に展開され…され…ます…。
いやほんと、基本的には王道恋愛コメディです。ほんとほんと。
主人公は場末のキャバレーの踊り子、チャリティ!チャリティは天真爛漫で元気いっぱいの女の子だけど、恋に前のめりになってしまうのが玉にキズ。次から次へとタチのわる~い男に引っかかって、キャバレーのロッカールームで嘆く毎日を送っていたんだ。
チャリティはどうにかして生活を変えたいと思い、勇気を出して就職斡旋窓口に行くけれど、面接で小学校しか出てないことを告げると追い出されてしまった。悲しむチャリティに追い打ちをかけるように事故でエレベーターが止まり、さらに同乗した男は恐怖で気絶してしまったので、チャリティが世話をしなければいけなかった。顔はそこそこでも地味で頼りないその男に、お礼を申し出られるも、チャリティは乗り気じゃなかった。好みじゃないもの!仕方ないよね!
しかし地味メンの熱心な誘い、真摯な訴えにだんだんを耳を傾けはじめ、チャリティはお付き合いをOKする。生まれて初めてカネ目当てでもなく、体目当てでもない恋人にチャリティは日々驚きと幸福を感じていた。月日が経ちプロポーズされたチャリティは泣きながら了承した。求めていた真実の愛、憧れていたキャバレーの外の世界、チャリティはどちらも手に入れたのだ。婚約届を出す日、二人はキャバレーに最後の挨拶へ立ち寄った。支配人や同僚はサプライズパーティをプレゼントし、涙を流しながらチャリティの門出を祝った。常連客も駆けつけ、チャリティにハグをして彼女を祝福した。そして役所に向かい、婚姻届けに記入しようとチャリティがペンを取ると、夫になるはずの彼は言った。「すまない。無理だ。話で聞いただけのときは平気だと思ったけど。目の前にしたら無理だった。キャバレーで働いてた女なんて…僕には無理だ」
こうしてチャリティはあっけなく捨てられた。呆然としながらチャリティはキャバレーに電話をかけるも、皆に結婚式の日取りを聞かれ、真実を話せずに切ってしまう。公園で一晩を明かし、チャリティは朝焼けの中どこかへ消えていった。
ふぅ…
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おっかしいだろ!恋愛コメディとは思えぬほど絶望のラストだよ!
チャリティは学校にも行けず人生の大半をキャバレーで男に触られて生きてきたんだぞ!?だから再就職も無理なんだよ!どうやって生きてくんだよ!今から新規で雇ってくれるキャバレーがあんのか!?ないだろ!?朝焼け見ながらへらへら笑ってたけどあれ人生に希望見出してるというよりは自分の深刻さも認識できない脳みそって感じのほう強いから全然フォローになってないしラスト40分怒涛の絶望バラエティパックみたくなってるよ!!
というわけで監督ボブ・フォッシーの話をしますけど、彼の自伝的映画『オール・ザット・ジャズ』を観てくれればわかりますがミュージカル映画監督と言ってもSAN値が下がるタイプのミュージカルの方なので、普通の恋愛映画で終わるわけがなかったんだなこれが。救いのない展開とフォッシー演出の精神攻撃で恋愛コメディというジャンルにあって異様な攻撃力を誇るという味わい深い作品となっています。正直私は好きです。
ストーリーをオチまで言っておいておすすめもなにもねぇだろ!って方もいるでしょうが、この映画はフォッシーの手がけるミュージカル部分を見てこそだと思ってるので「オチ知ってるし」という軽い気持ちで観てくださっていいですよ。(孔明の顔)
とりあえず『スイートチャリティ』内の高級クラブのダンスシーンを貼っておくのでそちらを観て判断するといいかも。


【評価】(各☆5つで満点)
おもしろさ:☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆
キャラの良さ:☆☆☆
不安感:☆☆☆☆☆
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