メル・ブルックス/新サイコ

二次創作の究極系
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メル・ブルックス/新サイコ(原題:High Anxiety)
公開年:1977年
監督:メル・ブルックス
主演:メル・ブルックス
制作国:アメリカ
時間:95分
配給:20世紀フォックス
ジャンル:コメディ、サスペンス、パロディ
鑑賞日:2016年9月10日
続きで感想


【だいたいのこと】
『プロデューサーズ』で知られるコメディ映画監督のメル・ブルックスがヒッチコックめちゃ大好きすぎて作ったやつ。
【かんそー】
お久しぶりです。年の瀬ですね。書いてない感想かなり溜まってしまってます。年内には書ききりたいけど…。
というわけで今回は『新サイコ』。『新サイコ』と言いつつ実際は『サイコ』だけでなく様々なヒッチコック作品を題材にした超ド級のコメディサスペンスパロディ映画です。
この映画のスゴイところはサスペンスの巨匠ヒッチコックのパロディであるため、ちゃんとサスペンス映画としても成立しており、かつコメディ映画としても成立してるとこだと思います。ただパロディシーンを面白おかしく切り貼りしただけではなく、ストーリー(事件)がしっかり存在してる上、オリジナルのギャグも面白い。元ネタを知らなくても楽しめるわけです。
と、いうか、私みたいな「ヒッチコック?好き~」程度のファンじゃ到底元ネタになった作品を全部当てるなんて無理ですのでこのブログで解説は期待しないでください。
まあとりあえずあらすじを紹介しましょう。
精神医学の権威ソーンダイク博士は「とてもとても重病な精神療養所」の院長に赴任する。しかしその療養所は副院長と看護婦長によって様々な悪事が執り行われていた上、副院長と看護婦長は夜な夜なSMプレイに興じていた。ソーンダイクは療養所の不審さに勘づいていたが、部屋に突然岩が飛んできたリ助手が馬鹿だったりで中々調査が捗らなかった。そして副院長と看護婦長の陰謀により、自分が殺人事件の犯人に仕立てあげられてしまう。ソーンダイクは身の潔白を証明するために僅かな味方と協力して療養所の闇に立ち向かう――
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というわけでソーンダイクの大立ち回りに沿ってパロディギャグが展開されるわけです。非常にわかりやすいのは「シャワー中にカーテンが開けられて『新聞紙だ!!新聞紙だオラァ!!!』と新聞紙で殴られる」(『サイコ』)、「待ち合わせ場所で待ってたら鳥が大量にやってきてうんこしまくる」(『鳥』)らへん。ギャグじゃなく展開がパロディなのは犯人に間違えられる(『北北西に進路を取れ!』)やラストの犯人追跡(『逃走迷路』『めまい』)などが挙げられると思います。
あとは演出パロディというのもあって、ヒッチコックっぽい効果音、ヒッチコックっぽいカメラワーク、ヒッチコックっぽいセリフ回し、などともかく探せば探すほど出てくる次第です。
これは一本の映画として普通に面白いのでこれ観てからヒッチコック作品を観るのでも結構イケるんじゃないかな~と思います。
予習したいならとりあえず『めまい』『サイコ』『鳥』『北北西に進路を取れ!』は観ておくといいかも。
あと私が一番好きな『裏窓』も観て。(ゴリ押し)


【評価】(各☆5つで満点)
おもしろさ:☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆
テンポの良さ:☆☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆
ちんちん羨望:☆☆☆☆☆
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