裏窓

どどん
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裏窓(原題:Rear Window)
公開年:1954年
監督:アルフレッド・ヒッチコック
主演:ジェームズ・スチュアート
製作国:アメリカ
時間:112分
配給:パラマウント映画
ジャンル:ミステリー
鑑賞日:2014年9月5日
続きで感想


【だいたいのこと】
カメラマンのジェフリーズは足を骨折し、
普段のスリリングな取材生活とは裏腹の退屈な日々を強いられていた。
動けない彼ができることと言ったら、裏に建ってるアパートの住民たちを
窓から観察することだけ。
当然、出歯亀漬けの彼を恋人や家政婦は快く思っていなかった。
しかしそんな折、ジェフリーズはアパートの二階に住んでいるの夫婦の様子が
いつもと違うことに気づく。
夜中に何度も出入りする旦那、いつのまにか姿を見せなくなった妻…
ジェフリーズは旦那が妻を殺したのだと確信し、
恋人と家政婦の協力を得て独自に捜査を開始するが…
【かんそー】
ランチでショックなヒッチコックの大本命、裏窓です。
私本当にこの作品が大好きでもう6回は確実に観てるんですけど
何度でも惹きこまれますねやっぱり。
宣言しておくと、私の中のミステリー映画No.1はこれです。
(12人の怒れる男を法廷映画としてカウントした場合だけど)
あらすじは【だいたいのこと】で書いてあるとおり。
結末や詳しいことは是非見てほしいです。
私が思うこの作品の一番面白いところは、
ジェフリーズ側の推理が正しいかどうかが全く関係ないところ。
事件自体は警察さえ突入すれば一発で解決するんです。
だけど証拠がない、決定的な目撃者もない。
いぶかしんでるのはケガ人のジェフリーズだけ。
彼は何度も警察を説得してアパートを捜査するように要請します。
突入さえしてくれれば現行犯で即逮捕だからです。
つまり、ジェフリーズがやらなきゃいけないことは事件の解決でもなく
犯人を自白させることでもなく
、警察を動かすことなんです。
もちろんジェフリーズは真剣に事件の道筋を推理し、
警察もそれに納得して(緊急事態だったというのもあるけど)出動するし、
おそらくジェフリーズの推理どおりのあらましだったのでしょう。
でも作中では誰も「1から10まで全部ジェフリーズさんの言うとおりでした!」なんて
断言してくれないので、本当にその通りだったかなんてわからない。
確実にわかるのは旦那が妻を殺してたことと死体の隠し場所だけ。
ジェフリーズたちが大真面目に言っていた「女は宝石を置いていかない」
「婚約指輪は絶対外さない」なんていうしょうもない推理は
どう考えても根拠が薄弱です。
要するに、この事件はジェフリーズが出歯亀好きで、ちょっと想像力が豊かだから
偶然発覚しただけなんです。解決かどうかっていうのはまたちょっと別だと思います。
普通の推理ものだったら、主人公が推理を突きつけ、犯人が「そのとおりです」と言って
細かく自白、周りが「いやあすごい主人公さんの言うとおりだった」というのが定石ですが
この裏窓は主人公さんの言うとおりかどうかは知らないけど、犯人だったよ。って感じ。
そこが本当に面白いと思うんです。
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(あまりの文章力のなさにセルフツッコミを入れる始末)
いやでも観たことある人ならなんとなくわかってくれると思うんだよなあ…
誰か共感してくれないかなあ…


【評価】
おもしろさ:☆☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆☆☆
文句なし:☆☆☆☆☆
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