マッドマックス 怒りのデス・ロード

はい…
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(原題:Mad Max: Fury Road)
公開年:2015年
監督:ジョージ・ミラー
主演:トム・ハーディ
製作国:オーストラリア、アメリカ
時間:120分
配給:ワーナー・ブラザース
ジャンル:バイオレンス、アクション、SF
鑑賞日:2015年11月28日
続きで感想


【だいたいのこと】
同監督が大分前に撮った『マッドマックス』シリーズが時を経て復活。
主役の俳優は変わってるけど一応続編みたいな感じ。スケールも大きいぞ。
【かんそー】
というわけでまあ一言で言えばクソだしマジでこんなのが流行ったんか?って思うくらい観終わったあと呆然としたんですが、まずはいいところから挙げていきます。
いいところ:敵のデザイン
今作も2と3同様ヒャッハーな世界になっているので登場キャラクターも非常に個性的です。
ボスのイモータンジョーに加え部下の人食い男爵、武器将軍、マックスの味方のフュリオサもかなり攻めた見た目をしています。途中で加わるババア軍団もイカしてました。
また、作中に登場するマシンの数々をどうやって作ったか解説してる特典映像も面白かったです。何の車を元にどう改造したのかわかります。
とは言っても実際に作中でよかったのは武器将軍の愛車くらいで、他はなんか汚れ方も微妙だし動きも似たような感じだし単調に感じました。たぶん本編の映像の色味や撮り方のせいじゃないかと。
いいところ:吹き替え
いや別に大してよくはないけどなんかマックスの声が棒読みのような棒読みじゃないような絶妙にかわいい声でした。あと千葉繁が居たので最高でした。
いいところはこれくらいです。つまり…まあそういうことです。
じゃあ1個ずつキレてくからよく見とけよ!!俺を見ろ!!
1:完全なる一本調子
最初から最後までなんの起伏もない綺麗な一本調子。ワーー!!→ちょっと静か→ワーー!!がほぼ等間隔に来るような地獄。めちゃめちゃ戦闘してるのに一周回って何も起きてないかのような感覚に陥る。動と静のフラットさもアレだが、マックスたち「やばいよ~」→ジョーたち「追え~!」が無限に繰り返されるのも地獄。なんかどっちかでもいいからもうちょい変化もたらしたほうがいいだろ。逃げる途中街に隠れるとかな。とにかく一本調子すぎて特定のシーンが心に残らない。なんか戦ってたね。って感じ。
2:一寸先まで明るい展開
話がシンプルな映画は好きです。激突!なんてトラックに追い掛け回されるだけだからね。これも「タンクで逃避行」に絞ってたのはいいと思います。だいたいマッドマックスって基本シンプルだし。
でも細かいイベントまで1秒で読めちゃう展開はどうなの??
はいまず序盤のフュリオサの裏切りシーン。この時点でマックスはこの女と合流するのがわかります。合流しました。一人だけもう臨月の女が居ます。ジョーの子どもを孕んでるのでここで産んじゃうとほかの人質の価値が霞むし、かと言って子どもだけ死ねばこの女の価値が他の人質と同じになってしまうので、まあ順当に考えて母子共にどっかで死ぬんだろうとわかります。死にました。そして変にフィーチャーされてる白坊主、ニュークスくん。仲間になるだろうし、なったらクライマックスの死亡枠だと予想がつきます。仲間になったし死にました。また、会話の中でしつこいほど繰り返す「緑の土地」。これはもうないんだろうとわかります。ありませんでした。あとババアは数合わせで何人か死ぬ。死にました。
バカか?
最悪!最悪ですよ!おおまかな展開!つまりお約束ってやつ!「マックスが虐げられるほうと合流する」「マックスと仲間たちが一念発起して悪党共と決着をつける」が読めるのはいいんですよ!!それはこっちもそれが観たくて観てる節あるしね!!でもここまで何のサプライズもなしにスム~~~~~ズに自分の予想どおりにラストまで行ってしまうと、こりゃもうなんの価値もないんですよ!!時間の無駄!!悲しい音楽流れても無!!感情が無!!私だってなにも真面目に考察しながら観てるわけじゃないんです!1ミリしか脳を使わなくても読める展開が問題なんですよ!!大尉!あなたって人は!!
3:43893583283回見たシーン
最後のマックスたちとジョー軍団の大決戦。あれがこの映画の超クライマックスですよね。マックスたちは自分たちの大型タンクの上で敵を倒したり、敵に倒されたりします。
それ2で観たぁ~~~~2で100万回観たぁ~~~
タンクをメインに戦うの見たぁ~~~なんで同じことするの~~~2はDVD持ってるからいいよ~~~ほかの事やってくれよ~~~~
そしてイモータンジョーの最期…あれだけ偉そうにしてたにも関わらず、あっさり殺されます。
それヒューマンガス様~~~ヒューマンガス様の持ちネタ~~~
しかもヒューマンガス様のときは「そうか!だからUターンを!」って思ったけど、ジョーなんてマスク剥がされるだけだからね。劣化してるやんけ!!あとヒューマンガス様のほうがかっこいいし頭もよくない?ジョーお前そこそこの自治体作ってるくせにその程度なの?ウェズのケツ舐めな?
ちなみに3も観てる身としては今回の設定からして「え?また悪の自治体と戦うの?」って感じでそれも新鮮味がないんですが、一応フォローすると1は「秩序が悪によって破壊される話(暴力の台頭)」、2は「悪の中から秩序が生まれつつある話(暴力の統制)」、3は「悪の秩序が生まれてる話(暴力の都市化)」って感じで文明が進んでて、今回の4は「悪の秩序が機能してる話(暴力の宗教化)」だと思ってるので、そこはなんとなくちゃんと進んでるのかなって思い直さなくもなく…まあそれ以前の問題だからどうでもいい。
大体こんな感じです。要約するとぶっ殺すってだけの感情なんですが、言いたいのはどんなご立派なテーマやモチーフがあろうと話がつまんなきゃダメ。社会問題を知りたいときはそういう本読むから!な!映画を観たいんだからこっちは!映画を楽しませてくれや!なんかすごい真面目に裏に隠されたメタファーとかなんとか散々言われてたけど、ダメだから!映画が面白くなきゃ!まずはそこだろ!!これを面白いと思ったならもう何も言うことはないしそうですかって感じ。


【評価】
おもしろさ:☆☆
画の綺麗さ:☆
テンポの良さ:☆☆
キャラの良さ:☆☆☆
武器将軍:☆☆☆☆☆
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