江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間

わぁい暗黒
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江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間
公開年:1969年
監督:石井輝男
主演:吉田輝雄
製作国:日本
時間:99分
配給:東映
ジャンル:ミステリー、ホラー、カルト
鑑賞日:2014年10月24日
続きで感想


【だいたいのこと】
江戸川乱歩の作品を元に作られた怪奇ミステリー映画。
特定の作品の映画化ではなく、孤島の鬼を始めとするいくつかの話を
混ぜて一本の話になっている。
エロはもちろんリョナやらなんやら色々アカンので
長い間劇場か海賊版でしか楽しめなかったらしい。
現在はアメリカから出てるやつを買えば観れる。
【かんそー】
地元の名画座でちょうどやっていたのでこれ幸いと観てきました。
出来は支離滅裂だけど、映像がモノスゴイので満足といえば満足。
女の子守唄の幻聴と妙な男の幻覚に悩んでいる外科医学生の広介は
幼少時の記憶がなく、半ば無理矢理精神病院にぶちこまれていた。
広介は精神病院を抜け出し、幻覚と自分の過去にはなんらかの関係が
あるのではないかと旅をしている途中、新聞に自分とそっくりの男の訃報を見つける。
その男は金持ちの家の若旦那であった。
広介はその男と入れ替わり「死から甦った若旦那」として屋敷でセックス三昧
していたが、所有している無人島に引きこもってしまっている大旦那(その男の父親)に
興味を抱き始め、周りの制止も振り切り無人島へと乗り込んでしまう。
その大旦那は生まれつき手に水かきがついている奇形で
各地から奇形を集めては無人島に移住させ、
さらに普通の人間をさらっては奇形人間に改造している恐ろしい男だった。
無人島は四方八方キチガイ奇形だらけのとんでもワールドと化しており
素っ裸だったりヤギと合体してたり腸がはみ出してたりもう大変。
そんな無人島で広介は大旦那が自分の実の父親だと知る。
というのが序盤~中盤までの流れ。
この間にもちょこちょこ殺人が起きてるんですが無人島に着いてからは
そんなことに構ってられないくらいおかしな世界に話が進んでしまい
こちらとしては見守るしかない状況に。
でも、これどうやって終わるんだろう…とハラハラしながら観てても
後半アッサリ明智小五郎が出てきて丸く(もないけど)おさめちゃうから
まあ~話としては微妙かな。ツッコミどころも多いですし。
あくまで映像を楽しんでネ!という作品です。
で、なんでそんな映像映像言ってるかというと、
大旦那役が暗黒舞踏でおなじみの土方巽なんですね。
(暗黒舞踏を知らない子はぐーぐるで検索してみよう!)
そのほかエキストラの奇形たちも土方率いる暗黒舞踏のみなさんが
演じてくれてるのでそりゃもうすごいんですよ。夢に出ますよ。
でもなんたって土方ですから、怖いだけじゃなくてエロいんですよね。
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ね!エロいよね!これ土方巽だから!今日はこれだけ覚えて帰ってね!
それで、なにを言おうとしたか忘れたけどとにかく無人島シーンはすごいです。
まったく意味はわからんけど怖いし、エロいし、尾を引く映像です。
話を明智くんに戻そう。
明智が来たあとは登場人物がバカスカ死んで、主人公だったはずの広介が
突然空中で爆発し肉片が無人島に降り注いで終わりです。
もうほぼ理解不能だけど仕方ないよね。生首しゃべってるし。
書くこと多すぎて省いてるけど近親相姦とか女装アンド暴力とか
そのほか盛りだくさんなので幅広い深淵の人たちにおすすめできます。
私が未熟なばかりにあらすじをなぞることしかできませんでしたがこればっかりは処理落ちしなかっただけ褒めてほしいですね。(ここで暗黒舞踏)


【評価】
おもしろさ:☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆☆☆
こわい(真剣):☆☆☆☆☆
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