一篇の詩

短編映画です
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一篇の詩(原題:HEAL)
公開年:2010年
監督:ミアン・アドナン・アフマド
主演:アミール・ゾワンダイ
製作国:パキスタン
時間:24分
配給:M.A.A.Kピクチャーズ
ジャンル:戦争、ヒューマンドラマ、SF
鑑賞日:2014年5月15日
続きで感想


【だいたいのこと】
パキスタンの国境付近に住む少年アジームは、
ある条件付きで人の傷や病を癒す不思議な力を持っていた。
しかしアジームはそのことを誰にも言わず、日々勉強に励み
ある日学校の先生から詩の才能を認められる。
前にも増して勉強に打ち込むアジームだったが、
数日後突然村が砲撃を受け、多くの村人が犠牲になってしまう。
そのときアジームは…
【かんそー】
パキスタンで作られた短編映画です。
恐らく日本の短編映画のなにかで初上映され(曖昧)
その後アメリカのクリーブランド国際短編映画祭でヒューマニタリアン賞を受賞するなど
世界的に評価されたようです。
「人を癒す力を持った少年」という設定の主人公であるにも関わらず
それが彼の人生にほとんどなんの影響もなかった
(彼に選民意識が芽生えなかった)という点が
戦争国ならではのリアリティのような気がしました。
アメリカ映画ならここで人助けのために身を乗り出したり戦争をやめさせようとしたり
葛藤したりするんでしょうが、アジームはただの少年です。
ただ学校で新しいことを覚えるのが好きで、詩を書くのが上手で
ほかの村人と同様ある日突然家族を失う、普通の少年でした。
だからこの能力を最大限に駆使して劇的ななにかを起こすということはありません。
(できれば観てほしいので具体的に何をしたのかは書きませんが)
派手さもなく、オーバーな感情表現もないのがこの映画の魅力だと思います。
っていうかめちゃめちゃ落ち込むからね。
なんかハリウッドのおもしろ映画のてきとうな感動シーンで泣いてた自分が恥ずかしくなるっていうかなんかもうごめんなさい!涙腺弱くてごめんなさい!なんにでも泣いてごめんなさい!
でもすごくいい映画だと思います。24分っていう短い時間でここまで起承転結がはっきりしてて、繊細な展開ができる人はかなり少ないんじゃないだろうか。
ときどき普段触れる機会のない国の映画を観るのもいいなって思いました。
dビデオに日本語字幕版があるけど他のとこでも配信してたりしないのかな。
DVDは出て無さそうだし見つけること自体大変そうだけど是非見てほしい作品です。



【評価】
おもしろさ:☆☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆☆
つらい:☆☆☆☆☆
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