ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃

平成シリーズ
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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
公開年:2001年
監督:金子修介、神谷誠
主演:新山千春
製作国:日本
時間:105分
配給:東宝
ジャンル:オカルト、SF、パニック
鑑賞日:2014年7月25日
続きで感想


【だいたいのこと】
いわゆる平成ゴジラの10作目。通算では25作目。
と言っても平成ゴジラ1作目から続いてるわけではなく
1954年のゴジラのみを踏まえた作品。
【かんそー】
私の世代で言うとゴジラといえばこういうやつ。なはず。
正直小学生の頃に観た作品なのでざっくりとした印象しか記憶になかったけど
改めて観たらモスラの戦闘シーンとか、たしかにあったね、と思い出しました。
監督が平成ガメラの人なだけあって、見せ方はかなり上手い。
CGと特撮をその場その場で使い分けててゴジラの伝統芸と平成らしさが
マッチしてる良作だと思います。(私の場合思い出補正もあるだろうけど)
特にモスラは羽の動きを表現できるようになったので非常にリアルだし
なにより直線移動じゃない空中戦をしてくれるのは最高ですね。
作風は昭和ゴジラのSF的設定をガラリと変えてオカルト風に。
水爆実験に巻き込まれた太古の怪獣(UMA)のゴジラも、
太平洋戦争で死んでいった人たちの怨念が集まった思念体という設定に変更。
撃っても斬っても死なないのはつまりそういう幽霊っぽい存在だから、ということらしい。
さらにモスラ・キングギドラ・バラゴンは古来より日本を守ってきた護国聖獣という
神様のような存在になっています。
護国聖獣の話がヤマタノオロチや狛犬のモデルになったという設定も作中で語られ
これはこれで面白いなと思います。SF要素が減ったのはちょっと残念だけど。
まあ怪獣たちがドコスカ来るならナンチャッテ科学を持ち出すよりもまとめて妖怪!って
ことにしちゃったほうがわかりやすいでしょうし納得できますよね。
それと54年の第一作目と同様に反戦へのメッセージ性が強く込められてるのも
非常にいいと思います。
第一作目を観た大人たちと同じことをこれを観た子どもが思うわけですからね。
ゴジラこわすぎワロタって…
そんで一番気に入ってるのは軽んじられる日本国民の命ね。
もうほんとすっごい死ぬ!!すっごい死ぬよ!!蟻以下だよ!!
普通、作品上怪獣を目撃した人って逃げたり周りに伝えたりする描写があっても
死ぬとこまで写さないじゃないですか。もう全然死ぬからね。
「うわーゴジラだ!」の瞬間死ぬから。ほんといい。絶望する。「あ、死ぬんだ」ってなる。
こんな怪獣が来たらこんなふうに死ぬんだ。ってなる。すごい。
特に足骨折してる女の子が死ぬとこが最高に好きです。
悪人も善人も普通の人も無差別に死んでいくのはわくわくと絶望を一気に運んでくれます。
ちなみに若かりし加瀬亮くんも出てますが死ぬので探してみてね!
そういうわけで設定とか世界観は昭和ゴジラのほうが好きだけど
作品の方向性っていうかアレな感じはこっちのほうが好きです。
両方ともそれぞれ魅力と持ち味があります。
ただこっちは主演の新山千春の演技が下手すぎてびびるので…そこはガマンして…


【評価】
おもしろさ:☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆
モスラちゃん!:☆☆☆☆☆
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