東京オリンピック

今年の映画納め(暫定)
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東京オリンピック
公開年:1965年
監督:市川崑
主演:三國一朗(ナレーション)
製作国:日本
時間:170分
配給:東宝
ジャンル:ドキュメンタリー、スポーツ
鑑賞日:22013年12月30日
続きで感想


【だいたいのこと】
敗戦から約20年、1964年に日本・東京で開催された第18回オリンピックは
93ヶ国が参加。ブルーインパルスの見事なパフォーマンスから始まり、
大成功のうちに14日間の大会を終えた。
そのときの映像を元に市川崑が記録映画として製作したものである。
【かんそー】
とにかくものすごく画がよくて3時間観てて全く飽きない。
例の独特なカットが多用されていてまさに市川崑と言った感じ。
ただ、「記録映画として駄作」と言われてしまったという逸話も納得できるというか…
全編を通して集中的に写されているのは選手たちの表情と筋肉の動きです。
競技直前に緊張をほぐしているときの仕草だとか、走っているときの足の動きが
市川スタイル丸出しのアップで撮られているので競技の様子はほとんどわかりません。
それが非常に臨場感を出しているのも事実ですし、私もそこが素晴らしいと思いましたが
「記録映画を作ってくれ」と頼まれて出来上がったのがあれじゃ
怒られても仕方ないとは思います。
どちらかと言うとヒューマンドラマに近いんじゃないでしょうか。
でも当時の役人はともかく一視聴者ならば絶対に楽しめると思います。
私に至っては涙腺が紙製なので開会式のシーンでなぜか泣きかけました。
思った以上に外国の選手団が友好的だったから…(当時の外人に対する偏見)
それと忘れてならないのが別に日本選手スゴイ映画じゃないってことですね。
っていうかむしろ日本選手あんま出てこなくてチャドっていう小国の選手とか
アベベとかにクローズアップしてました。とても興味深いです。なに考えてたんだろ
ちなみにこの市川崑の『東京オリンピック』とレニ・リーフェンシュタールの『オリンピア(民族の祭典)』はその後のドキュメンタリー映画界に大きな影響を与えたそうです。
それまでドキュメンタリー映画は映像美はあまり重視されていなかったのですが、この二つ作品をきっかけに画の美しさも目指されるようになったのだとか。
そのへんの観点から観ても面白いかもしれません。
そういえばオリピックの記録映画って毎回作られてるのかな?日本も2020年に作るのだろうか…
年の瀬にいい映画を観れてよかったです。


【評価】
おもしろさ:☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆
キャラの良さ:-
崑たそ~:☆☆☆☆☆
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