嘆きの天使

映画感想
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嘆きの天使(原題:Der blaue Engel)
公開年:1930年
監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ
主演:エミール・ヤニングス
製作国:ドイツ
時間:99分
配給:ウーファー
ジャンル:ヒューマンドラマ、恋愛
鑑賞日:2013年5月10日
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【だいたいのこと】
マレーネ・デートリッヒの最初に当たった作品。
真面目だが冴えないごく普通の初老男性のラート教授は、生徒の補導をしてる際に
偶然出会ったナイトクラブで一番人気のショーガールローラに恋をしてしまう。
彼女と結婚するために教職も辞めたラートであったが、貯蓄が尽きるとローラのヒモとなり
一座の雑用をする毎日、それも立ち行かなくなるとついにピエロとして働き始める。
ある日一座がラートとローラが初めて出会ったナイトクラブ『嘆きの天使』で
もう一度ショーをする契約をとり、ラートも出演させることに。
かつての同僚、教え子、知り合い全てがラートを見にやってきた。
教鞭を取っていた姿からは想像もつかないような惨めで滑稽なピエロのラートを
知り合いたちは声を上げて笑うが…
【かんそー】
一時間ちょいを過ぎた頃から猛烈に胃がキリキリする作品。
デートリッヒの美しさじゃフォローしきれないよ!!!!
どんどん落ちぶれて追い詰められていくラート教授に言葉も出ず
ただ行く末をテレビの前でじっと見守るしかなかったです。
しかしそれくらい魅せるヒューマンドラマ(って言っていいのか知らんが)であり
心に深くトラウマ感動を刻むのは間違いないと思います。
ラストの展開も素晴らしいし、戦前の映画を食わず嫌いしてる人には是非見てほしいなあ。
戦艦ポチョムキンと一緒に見てほしいなあ。
よい子のみんなはポチョムキンでユダヤ人がどんな奴が知ったよね!
嘆きの天使、淀川長治が読みやすい批評と解説をしてくれてるので興味があったら
読んでみてください。ほかのデートリッヒ作品にも言及してるよ。
淀川名画撰集『嘆きの天使』


【評価】(各☆5つで満点)
おもしろさ:☆☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆☆
胃腸薬にかかる費用:☆☆☆☆☆

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