おちこんだりもしたけれど、こんなコピーはクソです大賞

こんばんは。いつも貴方の神経を逆撫でする感想を、ヴォンボです。
今回は映画自体の話ではなく、
映画ポスターにつけられるキャッチコピーに焦点を当てていきたいと思います。
一体どれくらいの人が映画のポスターに、ひいてはコピーに注目してるか知りませんが、
私のように行き当たりばったりに観る映画を決める人間にとって、
ポスターに書かれてるキャッチコピーというのは、結構重要です。
コピーがいいと、よくわからんが観ようかな、という気持ちになります。
そこで、私が今まで見たキャッチコピーで良くも悪くも印象に残ったものを紹介し
みなさんにもキャッチコピーの苦痛楽しさを知ってもらおうと思いました。
続きからどうぞ


1、知らない人が居る
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「さらば、剣心。」(るろうに剣心 京都大火編)
「さらば――アイアンマン。」(アイアンマン3)
「さらば、ジャック・スパロウ――」(パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズチェスト)
なんか知らない人が先に挨拶してる。そんなキャッチコピーです。
こっちはまだ会ってすらいないのにもう別れようとしてる。
なんでよ。せめて私が行くまで待てよ。合流しようよ。と言いたくなります。
しかも「さらば」という謎の目線。誰なんだよ。
おそらく往年の名作映画(さらば青春の光とか)をもじってるのでしょうが
それも本当かどうか疑わしいのが昨今のさらば事情。
単に語感がそれっぽいからつけてるだけなのでは。
ちなみに実際のさらば率は著しく低い。


2、やたらなにかくれる
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「世紀末、全人類にこの映画を捧ぐ。」(アルマゲドン)
「すべての洋画ファンに捧ぐ。」(エクスペンダブルズ3)
捧げられすぎて自分が土着の神様かなにかと思っちゃう。すごい。
この捧げコピーは映画のジャンルを問わず使えるのが便利です。
恋愛経験者とか、SF好きとか、マッドマックス2ファンとかてきとうな単語を
入れておけば大体体裁が整います。
読み手も俺の出番かな?という気分になるまさに魔法の言葉。
ただなんでこれを捧げようと思った?っていうのも多く捧げられますので
そこは十分に注意が必要です。供物という名の残飯を捧ぐ!金は取る!
(ところでこの二つ「集結せよ。」ってコピーも被ってんだな…)


3.少しは自分で考えろ
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「世界よ、これが日本のヒーローだ!!」(オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー)
「宇宙よ、これがヒーローか。」(ガーディアン・オブ・ギャラクシー)
1%も脳みそを使ってない便乗コピー。
元ネタはアベンジャーズの「日本よ、これが映画だ。」というバカ丸出しのキャッチコピーですが、
この一連の便乗コピーはバカが別のバカの褌を使って土俵に上がってるので救いようがない。
仮面ライダーのほうはまだあのコピーに対する反抗心の表れなような気がしなくもないけど
ガーディアン~に至っては何年前のコピーに便乗してんだよボケ。
同シリーズだから乗っけとけという投げやりな感じも腹立たしい。
【追記】
ご指摘があったので調べたところ、仮面ライダーのほうが先でした。
アベンジャーズを11年の映画だと勘違いしてました。すいません。
(実際は12年にアベンジャーズ公開)
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このままじゃライダーに申し訳ないのでこっちも載せておく。
ということはアベンジャーズがパクリパロディということになりますね。
じゃあアベンジャーズはパクったくせに続編のコピーにも応用して
あたかも自分たちが考えたコピーみたいに使ってるってこと?
しゅ、しゅごいい…
あとこれもだいぶひどかったですね。
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踊る大捜査線ザ・ファイナル 新たなる希望 で使われたコピー。
お前関係ないだろ。変身するのかよ。
【追記2】
教えていただいたのですが、「桐島、部活やめるってよ」も
一時期便乗コピーをしていたそうです。
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うーんほんとだ…


4.ことばの意味はわからんがとにかくすごい自信だ
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「みせてやる。オレの必殺猟法。」(パニッシャー)
「復讐ではない、戒め<パニッシュ>だ。」(パニッシャー)
「問・答・無・用!完・全・破・壊!孤高の人間断頭台!」(パニッシャー:ウォーゾーン)
一瞬「な、なんて?」ってなるけどなんとなく押し切られてしまうコピー。
例に挙げた三つは同じ原作を元に別々に作られた映画なんですが
このキン肉コピーを色んな形で表しているとてもいい作品たちだと思います。
一番上のは端的に何を言ってるのかよくわからないコピー。
まず猟法っていう言葉が聞きなれない(っていうかたぶん無い)のに
必殺までつけてるし、しかも見せてやるって、誰に?私に?ってなる。
でも短文なので有無を言わせない雰囲気があります。
二番目のは急によくわからなくなるコピー。
「復讐ではない。戒めだ。」だったら普通にかっこいいのに
戒めを<パニッシュ>と読ませるので急によくわかんなくなる。
パニッシュは罰するという意味だからまあ間違ってないんだけど
パニッシャーの殺すという過激な行為を戒めって表現すると
ちょっと軽いような印象を受けます。殺さないのかな?って。
でもパニッシュって読ませてるし、やっぱ殺すのかな?って。
とは言いつつ、一番かっこいいオーラを纏っているのはこれ。
三番目のは勢いがすごいコピー。
そんな面白いテンションじゃねぇだろ!って思うんですが
語呂の良さとか勢いとかで押し切られます。
孤高の人間断頭台!ってたぶん大体の人間断頭台って孤高だろ
仲良し人間断頭台とか居るのかよって感じだけど、でもなんか、楽しいから全然いい。
こんな感じで「?」なコピーにも様々な種類があります。
どんな攻め方で「?」という文章にするかはライター次第なんですね。
するなよ。


5.わんぱく
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「アメリカの心を・人間の自由を旅に求めた男…だがどこにもそれは見つけられなかった」(イージーライダー)
「警告:このラスト、映画通ほどダマされる」(ミッション:8ミニッツ)
あ、それ言っちゃう?ってやつ。
イージーライダーに至っては映画の内容そのまま要約してるだけだからねこれ。
ポスターを初めて見たときはわからなくとも、
映画を観てる途中でなんとなく展開を察してしまうコピーだと思います。
ミッション:8ミニッツのほうはラストでなんかあるって言っちゃってるから
もっと酷いような気がする。わんぱくすぎ。
どこまでをネタバレと感じるかは個人の裁量によることですが
私は「なにかある」とほのめかすのはネタバレにあたると思います。
公式から出されてるポスターなんだから、さすがにもうちょっと考えてほしいところ。
もちろん、ツイッターや友人と話す中だったら全く問題ないですが。
(これも個人の裁量によるだろうけど…)


色々言ってきましたが、私の中の結論としては
ポスターに使われてる画像・タイトル以上の情報は書かないコピーが
一番いい、といったところでしょうか。
その意味では4で紹介したようなよくわからないコピーが
最も適しているとも言えます。
よくわかんないけど良さそう。と思わせるコピーが一番です。
そう考えると、やっぱりジブリ系のコピーはよくできてるなあと思います。
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なんの情報もないけど、なんかいい。
あとはこのあたりもステキだと思います。
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「汚れた英雄か!孤独の狼か!」
なんかよくわからないけどかっこいい。
後半もゴチャゴチャはアクションムービーであることを宣伝してるだけです。
ハリーが刑事だってことも書いてないとこも好感度高い。
いかかでしたでしょうか。
なんか普通に好きなコピーを紹介すりゃよかったと思わなくもない。
もしよかったらみなさんのおすすめ映画キャッチコピー、教えてくださいね。
【追記3】
ステキなキャッチコピーを教えてもらいました。
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「愛なら、毎晩ティッシュにくるんで 捨てている。」
シェイムという映画のキャッチコピーです。かっこいい。
観たことないのでぜひ観てみようと思います。ありがとうございます!
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コメント

  1. 匿名 より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    レッツゴー仮面ライダーは2011年の映画なので3に限っては不適切なのでは

  2. ヴォンボ より:

    SECRET: 0
    PASS: 9718fc6277f27781e57cfc1e7e40dc85
    >>コメントくださった方
    ご指摘ありがとうございます!
    記事中で訂正させていただいたので
    お暇なときにでもご確認ください。

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