ミシシッピーバーニング

(fc2の新編集画面がクソすぎてそれで記事あげたらブログのデザインごと崩れたので旧画面で書き直したよ!)(殺意)
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ミシシッピー・バーニング(原題:MISSISSIPPI BURNING)
公開年:1988年
監督:アラン・パーカー
主演:ジーン・ハックマン
制作国:アメリカ
時間:128分
配給:ワーナー・ブラザーズ
ジャンル:ノンフィクション、サスペンス、ポリティカル
鑑賞日:2016年7月17日
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【だいたいのこと】
1964年ミシシッピで起きた公民権運動家の若者3人が殺された事件を題材にした作品。
64年当時、まだ人種差別撤廃がアメリカ全土まで広がっていなかったため、白人至上主義の秘密組織KKKはもちろん、一般市民も黒人差別を行う人間が少なくありませんでした。
特に事件の舞台ミシシッピ州フィラデルフィアは警察、市長も含め、ほとんどの人間が黒人を差別していました。
【かんそー】
アラン・パーカー屈指の名作と言われている一本。
同監督の作品『エンゼルハート』もよろしく。
ジーン・ハックマンとウィレム・デフォーがバディで主役という拝むof拝むレベルのキャストに加え、叩き上げの老FBIとエリートコースの若FBIという設定が光っています。同組織内で目的も同じ、情熱だってお互い負けないくらいアツいのに、手段が違うっていうのがいいですね。(エリートのほうもエリートなだけで任務燃える生真面目熱血漢なのだ)
で、舞台となる小さな町はそんな曲者二人も慄くくらい黒人差別が平然と行われてる町でして、KKKによって黒人がいくら死んでも住民はへっちゃら。そもそもKKKの幹部が居ついてる町なので、KKK傘下の町と言っても過言ではありません。
個人的に印象深かったのは全国放送のテレビ局が取材に入っても住民たちが「差別なんてしないよ。あいつら(黒人)が身の程をわきまえてる限りはね」などと平気で答えてるところです。差別するのがあたりまえ(彼らにとっては区別か?)なので隠すという気すらないわけです。
また、白人至上主義の警官が黒人の赤ん坊を見て「不思議だ。赤ん坊ならかわいいのに」とこぼすのもなんか不気味で怖かったです。動物のあかちゃんを見るような感覚なのだろうか…。
ノンフィクションのくくりですが当然映画にするうえで多くの脚色がされています。
例えば実際はこの事件にはFBIは協力を渋っていたとか…でもこういう事件があったということと人種差別についてこのような気運があったということを知るだけでも相当意味があると思います。
筋がしっかりしてるのでまあいつ観ても面白い映画ではあるんですが、トランプが出てきてどうのこうの言ってるこのタイミングで観るとより面白いかも…。
ノンフィクションならではの「悪い奴が全員懲らしめられて終わるわけではない」って胸糞悪さがほしい人にもおすすめです。


【評価】(各☆5つで満点)
おもしろさ:☆☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆☆☆
熱気と閉塞:☆☆☆☆☆
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