ウィッカーマン

お久しぶりです
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ウィッカーマン(原題:THE WICKER MAN)
公開年:1973年
監督:ロビン・ハーディ
主演:エドワード・ウッドウォード
制作国:イギリス
時間:99分
配給:ケイプルホーグ
ジャンル:ミュージカル、オカルト
鑑賞日:2016年7月29日
続きで感想


【だいたいのこと】
ブリテン「これが俺たちのカルトホラーエロティックミュージカルだァァァ!!!」
【かんそー】
入院してました。
なのでただでさえサボってたのにさらに更新の機会を逃し、あと数本分溜めてます。
もっと計画的に書こうな!
さて今回は1973年のイギリス映画『ウィッカーマン』。日本ではかなり遅れて90年代に公開されたらしいです。また2006年だかにみんな大好きニコラスケイジ主演でリメイクされてますが、設定はかなり変わってるようです。(観てないのでわからない)
みなさんがミュージカルと聞いて思い出すのはどの映画でしょうか。歌って踊って陽気な作品があふれてるジャンルでありながら、ともすればカルトになってしまうのがミュージカル映画のいいところ。『ウィッカーマン』も御多分に漏れず観てる人をおかしな世界に連れて行ってくれます。以下あらすじ。
スコットランドの警官ハウイー巡査部長はある日行方不明の少女を探してほしいと匿名の手紙を受け取る。少女が行方不明になったのはサマーアイル島と呼ばれる離島で、イギリスではあるもののどんな島かはほとんど知られていなかった。生真面目なハウイーは水上飛行機で単身上陸し、事前調査の結果次第で応援を呼ぼうと思っていた。
しかし調査は捗らず、やむなくハウイーは島のバーに一泊することになった。下品な歌で盛り上がる客たちに辟易して外に出るとなんと夜空の下でアオカンしまくってる謎の集団が。さらに墓地へ進むと今度は裸で墓石にもたれかかってうつむいてる女性。ハウイーはギョッとしてバーに戻りベッドに潜った。その間も店主の娘が素っ裸で壁をドンドン叩いて誘惑してきた。
熱心なキリスト教信者で結婚するまで童貞を貫くと誓っているハウイーは、翌日から怒りに震えながら本格的に島の調査に乗り出した。どうやらサマーアイル島はキリスト教が根付かず、太陽と男根を信仰する独自の民族宗教と、それに準じた生活風習が営まれている島だとわかった。そして島の領主であるサマーアイル卿にケルトのドルイド的性質を見出したハウイーは、少女が豊作を願う生贄として殺されたのではないかと考える。
そんな中、島では五月祭と呼ばれる特別な祭りが始まって――
そこからが激アツの展開(物理)なんですがネタバレすると楽しくないのでここまでにします。
序盤は結構エロ推しなので「ああ~エロティックスリラーね」と思ってしまいがちなんですが、ハウイーが一晩明かしたあとから急速にミステリー要素と未知の文化への不気味さがクローズアップされ、かなりいいホラーミュージカルになっています。グロスプラッタもビックリ系もなく、じりじりと恐怖心をあおってくる感じが気持ちいいです。
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こわE。
ハウイーはキリスト教的常識(ふしだらなことをやめろとか)を以て島民たちに怒って回るんですが当然てんで違う宗教の島民たちには通じないわけで…このへんは日本人だと島民たちの気持ちもわからなくもないので余計に面白いんじゃないかと思います。
実際ハウイーはキリスト教以外はクソ!!未開!!みたいな態度だしね。
ただハウイーの感じる無力感・孤独感もわが身で想像すると大変怖いことだと思います。(言い忘れてたけどハウイーは飛行機が故障して帰れなくなってます)
ともかく、ケルトっぽい歌と踊りを楽しみつつ、祭りが始まってからラストまでのうわーーっていう展開と見終わった後のああ…って感じ、どちらもおいしいのでぜひ最後まで見ていただきたい作品です。
ただ上記のあらすじを読んで特に興味を持たなかった人や家族で観たい映画を探してる人にはおすすめできないかも…。


【評価】(各☆5つで満点)
おもしろさ:☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆☆
個人的には大好き:☆☆☆☆☆
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