観ました！
オーケストラ！（原題： Le Concert）
監督：ラデュ・ミヘイレアニュ
主演：アレクセイ・グシュコブ
製作国：フランス
時間：１１９分
配給：ヨーロッパコープ
ジャンル：ヒューマンドラマ
鑑賞日：２０１５年５月１９日
続きで感想
【だいたいのこと】
３０年前、アンドレイ・フィリポフはボリジョイ交響楽団の天才指揮者として世界中に名を轟かせていたが、ユダヤ人排斥政策に従わなかったためコンサート中に指揮棒を折られ、以後ホールの清掃員として貧しい暮らし送っていた。しかしある日、フィリポフはパリの大劇場からコンサートの依頼があると知り、かつての仲間を集め、現ボリジョイ交響楽団になりすましてパリへと向かったのだった…
【かんそー】
前回に引き続き、こんなお便りが来ました。
ヴォンボさんは「オーケストラ！」という映画はご存知でしょうか？ロシアのオッサンどもがわちゃわちゃする映画なのですが、ヴォンボさんの感想を教えていただきたいです。
おすすめありがとうございます！観てなかったので、観ました。あらすじは上記のとおりです。
ゴダールで殴られ続けた悲しき過去を持っているのでフランス映画と聞くだけで少し気後れするのですが、２００９年という比較的新しい映画だったからかとても楽しくわかりやすい映画でした。
オーケストラを結成するまではコメディ調でテンポよく進みダレることもなく
こちらもノッてきたところにちょうど謎解きとシリアスが来るため自然と最後まで観れます。
特に最後の演奏シーンで過去・現在・未来の時系列がぐちゃぐちゃになる演出はすごい。
なんていうか、普通だったらクライマックスの演奏シーンはそれだけに集中して後日談はそのあとにつけると思うんですけど、それをまったくしなかったのが新しくて…ラストシーンだけもう一回観たいです。
ただ日本版ポスターの「寄せ集めの～」というコピーはあまり正確じゃなく、
実際は３０年前に一緒にオーケストラをやっていたメンバーを集めるだけですね。
全員伝説のボリジョイメンバーなので最初からめちゃくちゃ上手いです。（そこがまたかっこいい）
スポ根要素を期待すると肩透かし喰らいます。
あとガッツリネタバレですが、私アンヌマリーの正体は完全にフィリポフの子どもだと思ってたので全然違うとわかった瞬間どんだけ頭がハリウッドナイズされてんだとびびりましたね。普通だったら絶対フィリポフの子どもでしょ？「私がお前の父親だ」でしょ？
普段なにも考えずにアメリカ映画ばっかり見てる身としては「王道のようで王道じゃない」展開が後半にぎっしり詰まってて久しぶりにワクワクしながら観てました。いやＵＳＡ！映画も大好きだけども。
さて肝心のオーケストラ要素ですが、ロシア人の話なのでメインで出てくるのは
チャイコフスキーの楽曲です。チャイコフスキーといえばほら…あの…あれ…
ベートーベンでもなくモーツァルトでもない有名な人ですよね！
そんなクライマックスの演奏以外でもたくさんＢＧＭに使われてる（知らんけど）ので
クラシックが好きな人はとっても気持ちいいと思います。（知らんけど）
でもモーツァルトの何かとド…なんとかが作った何かくらいしかクラシックで好きなのないなあと思ってるようなゴミのような私でもチャイコフスキーっていいんだなあ！って思えるようなアレだったので、とにかくクラシック？オーケストラ？が好きな人もそうでない人も楽しめると思います！
とりあえず作中に関係ないチャイコフスキーを貼ってみたけどすごい！聞いたことある！すごい！
ともかく、こういう感じのイケてるクラシックがメインで使われてます。
【評価】（各☆５つで満点）
おもしろさ：☆☆☆
画の綺麗さ：☆☆☆☆
テンポの良さ：☆☆☆☆
キャラの良さ：☆☆☆☆
クライマックス：☆☆☆☆☆
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