リンク

サメよりサルだ!!
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リンク(原題:LINK)
公開年:1986年
監督:リチャード・フランクリン
主演:エリザベス・シュー
制作国:イギリス
時間:103分
配給:松竹富士
ジャンル:アニマルパニック、ホラー
鑑賞日:2016年7月28日
続きで感想


【だいたいのこと】
動物行動学専攻の大学生ジェーンは、休暇中、サルの知能を研究する教授の助手としてアルバイトをすることになった。教授は3匹のチンパンジーを教育しており、その中のリンクは最も年長で、最も賢いチンパンジーであった。ジェーンは子ザルのインプはかわいいと感じたが、リンクには少し不気味なものを感じていた。そんな中、ある日教授がチンパンジーたちの部屋に入ったまま出て来なくなってしまった。ジェーンの呼びかけにも「放っておいてくれ」の一点張りで中に入れてもらえず、仕方なくジェーンは屋敷を見て回っていた。再び部屋に戻ると、3匹のうち1匹のチンパンジーが死んでいる。驚いたジェーンは教授を探すが、いつの間にか車で外出してしまったようだった。仕方なくチンパンジーの面倒を見ることにしたジェーン。しかし、そのころからリンクが執拗にジェーンを付け回すようになった。行動は次第にエスカレートしていき、怖くなったジェーンはなんとか屋敷からの脱出を試みる。
なんとか海岸線の道路まで来たものの、ジェーンは海に落ちた教授の車を見つける。振り返るとこちらを見つめるリンクの姿。ジェーンは怯えながらリンクに従って屋敷に戻る。リンクが教授が残した学習用のテープをいじる様子を、ジェーンが見ていると、ふと聞きなれたフレーズが…「放っておいてくれ」。リンクは巻き戻しと再生、停止を器用に繰り返す。「放っておいてくれ。部屋に入るんじゃない。放っておいてくれ」…。
【かんそー】
久々にめちゃくちゃ怖いアニマルパニックホラーを観ました。
アニマルパニックって基本狂暴な動物が出てきて大勢がギャーーー!ブシャッ!グチャッ!!みたいな感じですけど、これはひたすらジェーンを追い詰めるためにリンクがあの手この手を尽くすので、なにをしてもこちらの策が封じられる恐怖感と言いますか、本来こちら(人間)の強みであるはずの知恵の力が通じない恐怖というのが大変大きい作品だと思います。
途中何人か人が死にますけど、それはリンクが狂暴だから殺されたのではなく、全部ジェーンが外界と接触しないために殺されたわけで、目的がわかる殺しも怖いなあと感じた次第です。
しかもこのリンク役のチンパンジーくん(当然ながらCGではなく本物)の演技がすごすぎて、本当にニヤついてるように見えるし、考えてるように見えるし、恨んでるようにも見えるんです。CGならもっとそれっぽい演技が再現できるでしょうが、本物がやってる、本物がそういう表情を見せる、という点にゾっとします。大体、チンパンジーが賢くてやばいっていう映画を撮るために演技ができるほど賢いチンパンジーを使ってるんだから、本当にやばいじゃねぇか!!ってなるでしょそりゃ…。
ちなみに、リチャード・フランクリン監督は大のヒッチコック好きが高じて『サイコ2』を任されたほどの男で、ホラー映画ファンの間では語るときに欠かせない人物だそうです。かくいう私も『サイコ2』の人だから観たわけですが…そこまでの人物だとは。
BGMを効果的に使う点などはたしかにヒッチコックみがある気がします。(BGMすごくいいよ!)
また教授役のテレンス・スタンプはスーパーマンではゾッド将軍、エレクトラではスティックを演じており、微妙にアメコミ映画に縁がある方なのでそのへんも注目してね。
わかりやすい伏線もあり、2時間未満で終わり、しっかりまとまってる映画なので軽くなにか観たいな~って思ってる方はぜひ観てください。(吹き替えはたぶんないですけど…)


【評価】(各☆5つで満点)
おもしろさ:☆☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆
テンポの良さ:☆☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆☆
怖い…:☆☆☆☆☆
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