柘榴坂の仇討

さきどり
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柘榴坂の仇討
公開年:2014年
監督:若松節朗
主演:中井貴一
製作国:日本
時間:119分
配給:松竹
ジャンル:時代劇
鑑賞日:2014年9月16日
現在公開中の映画です。ネタバレに注意。
続きで感想


【だいたいのこと】
命を懸けて守ると誓った主君・井伊直弼を桜田門外の変で
みすみす見殺しにしてしまった彦根藩士の志村金吾は
切腹すら許されず、13年もの間生き恥を晒しながら
ひたすら主君の仇を追い求めていた。
一方井伊直弼を襲ったかつての水戸脱藩浪士、佐橋十兵衛もまた
独り13年間生きながらえていたが…
【かんそー】
まぁ予告映像で大体わかるように涙腺拷問映画ですわ。
ミキプルーン一株育てられるぐらい泣きました。
まだ試写会・先行上映の期間中なのでこれから観るって方のほうが多いと思いますが
とりあえずハンカチとティッシュは持っていったほうがいいです。
構成は前半ちょっとちんたらしてるのでそこで油断してると
中盤以降の無限コンボに涙腺をやられて死ぬって感じですね~
でも前半と後半でぶつ切りになってるわけではなく、いまいちだなあと思って観てたはずの前半が
ちゃんとボディブローのように効いてくる素晴らしい殺人構成だと思います。
もちろん演技はどこをとっても素晴らしい。貴一貴一阿部阿部左右左右BA。
でもときおり「ちょっとBGMうるさ…」ってなるときがありました。
無限コンボ中は気にならないどころかさらに攻撃力を高めてくれる素敵な曲でしたが
どこだっけ・・・なんか静かな会話中にめっちゃ壮大な音楽が鳴ってびびりました。
気になったのはそれくらいですね。
ここからちょっと内容についてです。(がっつりネタバレです)
私がいいなって思ったのは貴一が単なる仇討ちに燃える侍ではなく
本人は早く切腹したいと考えているところです。
切腹して主君の側に行きたいのに、それを許されない。
「仇を探して討つ」のは貴一に課せられた罰であって目的ではない。
そこがとても好きです。
阿部ちゃんも阿部ちゃんでもはや国のために命を捧げることもできず
仲間の後も追えず、ずっと仇討ちを待っている。
仇討ちを待ってるって明言はしてなかった(はず…)けど
新聞を握り締めるシーンとか随所に光る演出があって
ああこの人はもうこれを待つしかないんだなって感じちゃう。
あとは広末涼子がまた健気で悲しくて…言い出したらきりがないです。
大体の映画はストーリーの力か役者の力かどっちかで良く見えるもんですが
この作品は二つが合体してるっていうか表裏一体?なに?融合?
ともかくどっちがどうって割り切れない感じがありました。
まあ泣くのに忙しくて細かいとこあんま覚えてないけどな!
そういうわけで、おすすめです柘榴坂。
派手なアクションがあるわけじゃないから是が非でも劇場でとは言いませんが
気になる方は観てみてほしいです。


【評価】
おもしろさ:☆☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆☆
テンポの良さ:☆☆☆
キャラの良さ:☆☆☆☆☆
目が痛い:☆☆☆☆☆
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